標高


D850 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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ふと気になって、自分の家や会社のある場所の標高を調べてみた。
大地震に伴う津波や、台風による川の氾濫などの災害に関係してくるからだ。
津波による被害が、むしろ地震より大きいのはご存知の通りである。

当たり前のことだが、水は基本的に低いところに流れ込む。
物理法則なのでそれは確かなのだが、必ずしも地図上で標高の低いところに行くとは限らない。
川が氾濫したとしても、決壊する河川によって、どこが水没するかは変わってくる。
水の流れる勢いや方向もあるし、土地の高低の組み合わせも関係しているだろう。

区では川ごとに洪水の被害想定マップを発表している。
それを見ると、氾濫する川によって結果がだいぶ違うのが分かる。
標高はあくまで参考データのひとつに過ぎないということだ。

グーグルマップをベースにして、標高が表示されるサイトがいくつかある。
それらをいくつか試してみたが、けっこうサイト毎に誤差があり、それぞれ違う数値が表示される。
どれを信じていいのかわからないが、区の発表している被害マップと見比べると、何となく実像が見えてくる。

まず自宅であるが都内の下町にあり、標高はそれ程高くない。
いくつかのマップで調べたが、5メートル前後のようだ。
ただマンションの中層階なので、日本沈没級の津波が来ない限りは自宅内部まで浸水はしないだろう。
地域的に大きな被害を受けるのは荒川が氾濫した時だ。
人間の背の高さくらいまで水没して、その中にポツンと島のように取り残されることになる。

会社の工場のある場所は、標高10メートルから11メートルのようだ。
ここはすぐ横に大きめの川があるので、そこが氾濫したら大変なことになる。
しかし工場の床は地面から1メートル程度上げて作ってあるので、その分の余裕はある。
庭にある資材倉庫は水没するが、内部に中二階があるので、そこに避難したものは助かるだろう。

那須のMrs.COLKIDの実家であるが、こちらは標高300メートルくらいである。
100メートルで気温が0.6度下がると言われているので、計算上東京より2度程度低いはずだが、実際にはもっと寒い印象がある。
20年程前に那須で余笹川が氾濫し、流された家も多数出たが、実家は山間にあり被害はなかった。

ただ家の裏には山がある。
隣接しているわけではないが、山崩れは大規模に発生するので、少々離れているくらいでは安全とは言えない。
地元の人は、ここは先祖の代から数百年災害は起きていないから大丈夫・・とよく言う。
しかし自然界がもっと大きなスパンで動いており、今までの常識が通用しないのが現在の災害である。
油断は禁物である。
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