D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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休日に新幹線に乗ったので、ついでに以前行った実験の続きをやってみた。
上りの新幹線とすれ違いざまに高速度でシャッターを切れば、対向車両の乗客が写るのではないかという実験だ。
数年前にやって中途半端になっていた。

2014年8月7日の日記
2014年8月19日の日記

今回は東京から京都に向かう際、進行方向に向かって右側の窓際の席を取った。
富士山の見える人気の高い位置であり、対向する列車ともこちら側ですれ違う。
したがって、前回とは逆に被写体はファインダーの左から右に移動する。

16両の新幹線は全長が約400mもあるのだそうだ。
それが互いに時速300キロ近い速度で近付くと、すれ違うのにおよそ5秒ほどの時間を要する。
高速連射モードにしたD810で、その間数回シャッターを切ることが出来る。
(実際には対向車両がすれ違うのを認識してから、アングル等決めてシャッターを押すので、一回で7、8枚撮れる程度だった)

もちろん時速600キロ近い相対速度で、しかも至近距離を通過するので、対向車の乗客はおろか、窓の形すら認識することは出来ない。
凄い勢いで右に流れていく白い壁と青いラインが見えるだけだ。
その壁の窓があると思われる辺りにカメラを向けて、エイヤッでシャッターを押すわけである。
すれ違うたびに、シャカシャカシャカ・・と連射音がするので、周りには迷惑だったかもしれない(笑)

前回と同じくシャッター速度は最高速の1/8000秒に固定した。
絞りと感度は適当に選んだ。
レンズはAF-S35mmF1.4である。
ピント合わせが難しくて、置きピンにするしかないのだが、何度かやっているうちに、2m前後と意外に至近距離を通過していることがわかった。
この速度でこれだけ近い距離ですれ違うのは、他ではなかなか体験できない事かもしれない。

実際には距離も高さも毎回変わる(場所によって上りと下りの線路に高低差がある)ので、条件は一定ではなかった。
ピントが甘いのはご容赦願いたい。
また当然のことながら、フレーム内に窓が収まるのは、たまたまタイミングが合った場合のみで、車両の壁面や連結部など、関係のない場所が写った写真が半分以上を占めた。

光の当り具合も重要で、逆光だと窓の内部は暗いし、いい具合に光が当たると今度は乗客がブラインドを閉めてしまう(笑)
なかなか難しい撮影であった。
ただし上り列車とは数分おきにすれ違うので、撮影の機会は何度もあった。

以下がその写真であるが、乗客の人物が特定出来そうな写真は目の部分を黒いバーで隠した。
とりあえずは撮影成功と言えよう。
肉眼では見ることの出来ない人たちを捉えることが出来た。
前回同様、シャッター幕の動きに影響されて、窓が平行四辺形に歪んで写っているのがわかる。




















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