プライム・フォト


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

大きな画像

アマゾンのプライム会員になると、画像を無制限に保存できるエリアをもらえる。
アマゾン・ドライブのプライム・フォトである。
RAWデータの保存も可能だという。
早速数日前からこの仕組みを利用している。

僕のように過去に撮った画像データがどんどん溜まってしまった者には、大変助かるサービスである。
手持ちのデータはすでに何テラバイトかあり、ご存知のように管理に困っていたのだ。
大容量のHDDを定期的に買い足して、バックアップをコピーしていくしかない。
もちろんプロならもっと大量にあるはずで、そういう人たちがこのサービスに殺到したら困るのだろうが、まあ平均すれば大した容量にはならないと踏んで始めたサービスであろう。

早速古いデータからアップロードを開始した。
デジカメで撮影したデータは2002年から保存してあるので、もう15年分あることになる。
ごく最初の頃は、RAWで保存することの重要性が認識されておらず、JPEGで撮影していた。

日中は会社で、夜は自宅でデータのアップロードをしているが、案の定けっこう時間がかかる。
この数日間、毎日のようにやっているが、まだほんの序の口で、この分では全データを転送するのに一体何ヶ月かかるのだろうと途方に暮れている。
今のところD100やD2Xなどで撮った初期の頃のデータであるが、今後撮影機種の解像度が上がるにつれて、データ量も膨れ上がっていくだろう。

また転送の速度も、自宅と会社でかなり違うことがわかってきた。
会社だと自宅の数倍時間がかかり、かったるくて仕方がない。
パソコンやOSが古いこともあるが、セキュリティが強くかかっていることも理由かもしれない。
この遅さでは、会社での作業はあまり期待できない。

ファイルのアップロード失敗もよくある。
失敗する理由がまだ掴めないのだが、例えば数十個、数百個のファイルの入ったフォルダを一度に転送しようとすると、そのうちの数個のファイルがアップロードに失敗したとして表示される。
以下のような表示である。
これは91個のファイルを転送しようとして、1個失敗したことを表している。



仕方なくそのファイル名をメモして、後からそのファイルだけ個別にロードし直す。
メモし忘れると、1点1点付き合わせてチェックしなければならず、えらい事になる。
恐らく一度にあまりに大量のデータを移動しようとすると、収拾がつかなくなってしまうだろう。
特に複数のフォルダを転送した場合、そのデータがどのフォルダに入っているのかわからず、ひとつずつ調べていくしかない。

時にはいくつものファイルのアップロードに失敗し、最後にはパソコンが動かなくなることもある。
ネットで調べたところ頻発する現象のようで、一度ログオンし直すと回復する。
クラウドのデータ転送にはこういう問題があるのではないかと、何となく予想してはいたのだが、やはり簡単に右から左という訳にはいかず、けっこう手間のかかる作業である。
十分理解した人の管理下で行わないと、途中で訳がわからなくなる。

心配なのは、アマゾンがこのサービスをいつまで続けてくれるのか、ということだ。
アマゾンプライムの日本の会費は安めであるが、ご存知の通り製品の配送の過酷さが問題になっており、今後値上げされることは十分に予想出来る。
一番問題なのは、やっぱり元が取れないのでサービスをやめると言い出した場合だ。
(契約上はいつでも止められる事になっているという)
その場合、手間と時間をかけてアップロードした苦労が水の泡になる。
そのため、何となく不安を抱えながら、転送作業を続けている。
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