変化


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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僕の場合、時計本体より時計ベルトの方に興味があるのはご存知の通り。
時計を見る際に、どのようなベルトが似合うかを、常に考えて選んでいる。
この時計にはあのベルトがいいかな・・という見方をするのだ。
そこが普通の時計好きとは異なるところだ(笑)

久しぶりに時計の趣味を始めてみて、以前と比べていくつか変わった事があることに気付いた。
当然のことながら、数年の間にはいろいろ変化がある。
(ちなみに今回はこの趣味にそれほど深入りする気はないのだが・・・)

まずeBayの出品画面で、時計のラグの幅を書く欄が設けられた。
これは以前より何度かここで指摘していたことだ。
同じ要望を持つ人が他にもいたのだろう。
今は出品者が書き込みさえすれば、アイテム詳細の項目にベルトの幅も表示されるようになった。

また以前僕がここで紹介したベルトの一部が、すでに手に入らなくなっていることもわかった。
このブログでは過去にかなりの数の時計ベルトの装着例を紹介している。
「今日の時計ベルト」でブログ内検索をすれば、その記事が大量に羅列され、様々な組み合わせ例を閲覧することができる。
しかしその情報が、既に古くなっているということだ。

まあ、新製品に入れ替わっていくのは仕方の無いことである。
たとえばカミーユ・フォルネでは、コードバンやコノリーなどいくつかの革が廃番になった。
資材の革が入手できない、あるいは品質が不安定であるという理由であろう。
自然のものである皮革ではよくあることで、同じ名前で売られていながら、ロットによって色味が異なる事も多い。

もうひとつ分かったのは、以前もここで紹介した(2013年2月27日の日記)シチズン製のスイープ運針クォーツを搭載したブローバ、それの新機種が、国内でも発売されていることだ。
UHF高精度クォーツムーブメントを搭載したミリタリーというなかなか魅力的なモデルも出ている。
個人輸入で購入すると、価格もさらに魅力的になる(笑)
何しろクオーツなのに、秒針が流れるように動くのだ。
どうせならもう少しアンティークを意識したサイズにしてくれると嬉しいのだが・・・
それにしてもシチズンは、フレデリック・コンスタントを買収したりと活動的で感心する。

さて、もうひとつ分かったのは、自分の老眼が進んでいるということだ。
(上記の日記のリンクはちょうど4年前である)
以前はきれいな時計が欲しくて、文字盤をリフィニッシュしたものでもかまわず買っていた。
写真で撮ることが前提にあったからだが、これは日本のアンティーク業界では常識から外れたことで、リダン(修復)した時計はアンティークとしては評価が低くなる。

今回は実際に腕につけて歩きたいという希望があり、なるべくきれいなものを選んではいるが、それよりも使える(日差が実用面で許せる範囲に入っている)ことを重視している。
そのためダイヤル全面に細かい錆などが浮いているものにも入札した。
形が気に入れば、そういうものも候補に入れているのだ。

ところが届いてみると、意外にその汚れが気にならない。
小さすぎて見えないのだ(笑)

オークション画面では、細部まで見せるためにマクロレンズで撮影した拡大画像を載せている。
しかし実物は意外に小さくて、眼鏡を外して顔を近づけて、念入りに確認しないと細部が見えない。
むしろガラス表面の傷の方が目立つのだが、多くのアンティークは風防部分を新品に交換してある。
文字盤はともかく、風防の傷は全体の印象を左右することを、出品もよく心得ているのだろう。
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