フィルター


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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会社で一日に数杯コーヒーを飲む。
来客が多い時は、そのたびにコーヒーが出てくるので、かなりの量を飲むことになる。
お客が来なくても、自分でいれて飲んでいる。

実のところ、コーヒーが特別に好きなわけではない。
他の趣味のように入れ込んでもおらず、味に関してもうるさくはない。
ただ毎日飲むために、それなりの基準は持っている。
それに達していないものを、何杯も飲むのは辛いのだ。
だから一応銘柄を気にする。
その程度である。

以前にも書いたことがあるが、会社ではドトールのオリジナルブレンドを飲んでいる。
ドリップバッグがひとつづつ包装されていて、程々に美味しくて飽きない味である。
それを箱で買って、自由に飲めるように給湯室に置いてある。
コーヒーが飲みたくなったら、それに自分でポットのお湯を注いで作る。

先日いつものように給湯室に行ったら、見慣れない銘柄の袋が置いてあった。
タリーズのコーヒー豆で、粉に挽いたものが大き目の袋に入っている。
その横に計量スプーンとドリップ用のフィルターも添えられていた。

そういえば、どこだかのお徳用のセットを買ったとか、事務の女性が言っていたな。
早速そちらを飲んでみることにした。
ドリップバッグ式のフィルターをカップの上に乗せて、スプーン一杯分の粉を入れる。
そこにお湯を注いだ。

美味しい。
いつものドトールのオリジナルブレンドとはかなり違う。
それどころか、タリーズのお店で飲むより美味しく感じる。

それ以降自分でコーヒーをいれる時は、少々贅沢をしてそちらのコーヒーを飲むようになった。
来客には、さすがに今までのドトールのオリジナルブレンドの方を出す。
口をつけてみて、ずいぶん違うものだなと感じる。

先日、いつもの通りタリーズを入れようとしたら、フィルターの在庫が切れていることに気付いた。
これではコーヒーをいれられない。
フィルターが無いと女性に訴えたが、あなたが飲みすぎるからですと言われた。
通販で取り寄せてくれるというが、それが届くまで飲むことが出来ない。

何か代用できるものは無いか、給湯室の棚や引き出しの中を探してみた。
すると、日本茶用の茶漉しを見付けた。
ドーム状になった金属製の網に柄の付いたものだ。

それにタリーズの粉を入れて、お湯を注いでみた。
ところが目が粗いようで、粉がカップに流れ出てしまう。
コーヒーの表面に粒がたくさん浮かんでいて、口をつけてみたが酷い代物であった。

どうしても飲みたかったので、何か方法があるのではないかと思い、事務所内もあちこち探してみた。
そこでアイディアが浮かんだ。
ティッシュをフィルターの代わりにしてみてはどうだろう。

早速やってみた。
ティッシュを1枚折りたたんで、茶漉しのドームの中に敷いて、その上にコーヒーの粉を入れた。
お湯を勢いよく入れると、たちまち溢れ出てしまうので、ゆっくりと時間をかけて注いだ。
コーヒーの粉は上手い具合にすべてティッシュで押さえられて、液体だけがカップに流れ込む。
よし、上手く行ったぞ。

飲んでみたが、味はちょっと複雑・・・
やはりちゃんとした正規のフィルターを使い、豊富にお湯を注いだ方が美味しいようだ。
一杯だけで諦めて、おとなしくフィルターの到着を待つことにした。
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