山奥より


D3X + AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II

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出先で写真の加工が出来ないため、本文とまったく関係の無い写真で申し訳ない(笑)

恒例の奥日光に来ている。
残念ながら、今回は天候に恵まれていない。

大晦日に家を出て、佐野のアウトレットで買い物をしている時、怪しい雲が空を覆いはじめた。
その後、宇都宮の知人宅に滞在中、一度激しく雪が降ったが、ほどなく止んだ。
しかし山を上り、中禅寺湖に到着してみると、そこは雪の世界であった。
今シーズンは一度も雪の上を走ることの無かったスタッドレスタイヤが、十分にその能力を発揮した(笑)

元日は、ついに一度も太陽が顔を出すことはなかった。
大晦日からずっと雪が降り続いている。

天気が悪く気温も低いので、誰も出掛けようとしない。
今回は休みが短く、ホテルで何もせずに過ごすのはもったいない。
昼過ぎに近所に出てみようと思ったが、まず車を雪の山から掘り出さなければならなかった(笑)

日中、中禅寺湖周辺の気温は、マイナス7度ほどであった。
上の湯ノ湖に向かったが、BSのスタッドレスの性能は十分で、坂道を難なく上がっていく。
後輪駆動とはいえ、さすがは雪の多いヨーロッパの車で、予想外に安定した走りを示した。
ふっ飛ばしている地元の車には敵わないが、都会から来ている四駆などはどんどん追い越していく。

湯ノ湖に到着すると、気温はマイナス9度であった。
走っている分には調子よく進むが、むしろ止まった時の方が怖い。
何しろ山の中なので、路肩には予想外に深く雪が山になっている。
しかも真っ白なので、その状態が目では判別しづらい。
ちょっと脇に停めようとすると、そのままはまり込んで、発進できなくなりヒヤリとする。

湯ノ湖で撮影しようかと思ったが、ドアの外は横殴りの雪の世界である。
一歩出ると容赦なく体に降り注ぎ、上から下まで真っ白になってしまう。
そのまま車内に戻ると、たちまち溶けて、今度は車内がびしょびしょになる。
数分停めただけで車の上には雪が降り積もるし、エンジンを停止させるとたちまちフロントウインドウが凍り付く。

外に出るとカメラも見る見る白くなっていく。
レンズ表面を守るのが精一杯で、ファインダーの覗き窓には雪が溜まってしまう。
これでは撮影どころではない。
D3Xも持ってきたが、三脚を立ててピントを合わせる余裕などまったくない(笑)

こういう時は、D3に24-70の組み合わせしかない。
レンズ交換も出来ないような厳しい環境に置かれた時は、この組み合わせだろうと常々思っていたが、今回もそれでいくしかなさそうだ。
少々温度が低くても、カメラが水に濡れても気にしないで済むし、その上暗くても手持ちで撮影できる。

ただそれ以前に、悪天候のため視界は十数メートルしかなく、目に映るのはほとんど白い世界で、撮影する対象が何も無かった(笑)
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