PASMO故障


D3 + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED

大きな画像

いつもの通り、改札口でPASMOをかざしたが、ピッ!という音がしなかった。
あれ?とは思ったが、扉が開いていたので、そのまま通過してしまった。

目的地の駅に着いて改札を出ようとしたら、やはり音がしない。
今度は扉は閉まったままで、出ることが出来ない。

窓口に行って、女性の駅員さんに事情を説明した。
駅員さんは、僕のPASMOを持って奥に行き、しばらく調べていたが、
「ICチップが壊れていますね」
と言った。

壊れた?
僕の愛用のPASMOが死んでしまったということ?
荒く扱ったわけでもないのに、こんなに簡単に壊れてしまうの?

すぐに再発行の手続きをしてくれたが、その場ですぐに発行してくれるわけではない。
用紙に住所、氏名、年齢等、いろいろ書かされ、それを画面と見比べてチェックしている。
さらには再度口頭でも生年月日などを聞かれた。
その上で預り証のようなものを渡され、明日以降14日間以内に受け取りに来るよう言われた。

PASMOで鍵が開くマンションがあるくらいだから、簡単に発行はしてくれない。
PASMOは身分証明書に他ならないのだ。

それにしてもPASMOってどういう仕組みになっているのだろう・・と考えた。
物理的な構造は、ネット上に分解写真が出ているが、全体の仕組みはどうもはっきりしない。
壊れてしまったけれど、その時点でPASMOに入れてあったお金の残金は、正確にわかるのだろうか?

以下はまったくの想像であるが・・・

PASMOを使う度に、いちいち大もとにあるデータベースの個人データを照合しているとは考えづらい。
そんなことをしたら、レスポンスが悪くなり、瞬時に改札を通ることが出来なくなるだろう。

特に街を動き回るバスの料金支払い装置などでは、データをやり取りするのは難しいはずだ。
それでもセンサーに一瞬かざすだけでPASMOが機能することを考えると、利用したデータはPASMO対応機器が積んでいる記憶装置に一度ためておいて、一定時間後に中央のデータベースに情報を送る仕組みなのだろう。

一方でPASMOカード本体にも、その場で利用記録を書き込んでおかないと、残金が分からないので、連続して使うことが出来なくなる。
というより、PASMO本体に書き込まれたデータこそが本命で、データベースはバックアップと考えるべきかもしれない。

僕のPASMOが壊れた時点で、PASMO上の残金のデータも破壊されて読めなくなったはずだ。
しかし利用した実績のデータは、後で各機器から中央へと送られてくる。
その集計に時間を要するので、再発行が翌日になるのだろう。
夜間などにバッチ処理で計算しているのかもしれない。

PASMOのマイページというのがあって、登録するとネット上で履歴や残金が見られる。
そこでもその日の利用履歴が反映されるのは翌日になるので、一日一回程度しか更新しないのかもしれない。

PASMOがこれだけ広範囲で使えるようになったということは、対応機器と直結された記録装置が、それぞれの機器の近所に設置されている・・ということだろう。
街中にかなりの数があるはずだ。
そこで気になるのは、それらが故障してデータが吹っ飛んだ時のことである。
台数が多ければ多いほど、故障の発生率は高くなるはずだ。
全国規模で見れば、一日に何台かは壊れているのではないか?

今回のようにPASMOカード本体が壊れた場合は、翌日になれば各対応機器からデータを収集・集計して、本部のデータベースが更新されているので、それを基に履歴を復元することが出来る。

逆に利用した機器側の記録データが壊れた場合は、どうなるだろう。
何かの折に(多分チャージの時などに)PASMO本体に書き込まれている利用記録と本部のデータベースを照合して、壊れた機器が原因となる金額上の誤差がある場合、PASMOカード側を「正」として、データベースを修正してしまえばいい。

万が一、PASMOと対応機器の両方が同時に壊れた場合は、これはもう仕方がない。
その機器での利用記録は永久に消えてしまう。

・・というような仕組みになっているのではなかろうか?

勝手に推測を進めてしまったが、あくまで想像なので、本当はどうなっているのかわからない。
知っている人がいたら教えて欲しい(笑)
コメント ( 10 ) | Trackback ( 0 )