しおり


D3 + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED

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古本を大量に買ったことを書いた。
それを端から読んでいる。
30冊からの古本を足元に積み上げて、手を伸ばして触れたものから順番に読んでいくのだ。

古本といっても、それほど汚れているわけではなく、中には使用感の無い、売れ残りと思われる本もある。
しかしどの本も、新品とは違う湿ったような独特の匂いがする。
古本屋で感じるあの匂いだ。
それに本の木口が焼けていて、積んである本の山が、やけに茶色く見える(笑)

読んでいると、本に紙片が挟まっていることがある。
前の所有者が、しおり代わりに使っていたのであろう。

先日は、四国の山奥の観光地の小さいパンフレットが挟んであった。
この前読んだ本には、横浜のスーパーの10年ほど前のレシートが入っていた。
今読んでいる本には、兵庫県のリサイクルショップの広告が入っている。
面倒なので、それをそのまま、しおりとして使っている。

不思議な縁で、僕の手元に集まってきた本たちである。
それぞれの本に、それぞれの歴史が刻まれている。

本は、次の人のために、読み終わったら市場に戻してやるべきものであるという。
エコロジーとインターネットと、それに不況という理由も重なり、次の時代はそれがより一般化するかもしれない。
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