加工


昨晩PROTEXの内部のウレタンをカッターナイフで加工してみた。
ウレタンの加工というのは意外に難しくて、切り口がなかなかきれいに切れないのだ。
分かってはいたが、自分で使うものだからそれでいいやと気楽に作業を開始した。

内部は数cmの厚さのウレタンシートが、ぎっしりと何層にも敷き詰められている。
一番上の表面に出るウレタンだけ比重の高い硬いものが使われていて、そういうところはさすがによく考えられている。
それらを一枚一枚、等高線のように加工していくわけだが、そんな完璧なことは出来る筈も無く(笑)、適当に定規で測ってカッターでくりぬいた。

出来上がりは案の定切り口がボロボロになってしまったが、実際にレンズを入れてみたらスッポリと決まり、不思議な満足感が得られた。
ゴルゴ13の狙撃銃みたいで、プロっぽくて妙にカッコいい(笑)
蓋を閉めて揺さぶってみたが、さすがに精密機器の輸送用だけあり、レンズがうまい具合に上下のウレタンで固定されて、中でふらつく様子はまったく無い。

ケースが少し大きくて余裕があったので、カットする前にじっくりと構想を練り、400mmをケースのへりの方にもっていき、空いた隙間に標準ズームやテレコンバーターなどを入れるスペースを作った。
基本的にカメラ関係のグッズはすべてケースに収め、三脚のみを手で持つか肩にかけて出かける・・という考え方で進めている。
ケースに頑丈そうなキャスターが付いているので、キャリアは必要なくなるかもしれない。

中腰だったためか作業後に腰痛が再発し、例のキュウレイコンを貼って寝た。
寝ている間に腰にジンジンときたが、朝には痛みはとれていた(笑)

D3 + Ai AF Micro-Nikkor ED 200mm F4D(IF)
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老夫婦


皇居のお堀を歩いていた時のこと、道端のビルにカメラを向けていると、通りがかった老夫婦に声をかけられた。

「あの、ちょっとお聞きしていいですかな?」
「はい」
「一体何を撮られているのですか?」

二人は不思議そうな顔をして僕を見ている。

「あそこに生えている木を撮っているんです。背景にビルの壁がくると面白いかと思いまして・・・」
「ほう」

今度は感心してビルと僕を交互に見ている。
奥様の方が好奇心に満ちた目で聞いてきた。

「で、いかがです?立派な写真が撮れましたか?」
「いえ、どうも思ったようなものにはならなかったようです」
「まあ・・」

二人は笑いながら日比谷公園の方に離れて行った。

D3 + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
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