老夫婦


皇居のお堀を歩いていた時のこと、道端のビルにカメラを向けていると、通りがかった老夫婦に声をかけられた。

「あの、ちょっとお聞きしていいですかな?」
「はい」
「一体何を撮られているのですか?」

二人は不思議そうな顔をして僕を見ている。

「あそこに生えている木を撮っているんです。背景にビルの壁がくると面白いかと思いまして・・・」
「ほう」

今度は感心してビルと僕を交互に見ている。
奥様の方が好奇心に満ちた目で聞いてきた。

「で、いかがです?立派な写真が撮れましたか?」
「いえ、どうも思ったようなものにはならなかったようです」
「まあ・・」

二人は笑いながら日比谷公園の方に離れて行った。

D3 + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« AF微調整 加工 »
 
コメント
 
 
 
いつも楽しく読んでいます。 (モノクロ写真)
2008-05-16 16:32:35
物を見る視点の違いでしょうか?。
特に望遠レンズを使って風景や建築を撮影していると第三者には何を撮影しているのか検討がつかないようです。
何を撮影しているのか質問をしてくる人はあまりいませんが、横に来て、とりあえず同じ方向を撮影する人々はたくさんいますよ。
 
 
 
Unknown (COLKID@会社)
2008-05-16 17:16:21
僕の場合特に変なものを撮ることが多いので、よく不思議な顔をされます。
そういう意味では、それなりの格好とそれなりの機材で、真剣な顔で撮影していないと、変な目で見られますね。

あと人を追い掛け回して同じものを撮る人がいるのですが、あれは何とかして欲しいです(笑)

団塊の世代は最初に機種を確かめようとする人が多いですが、面白いもので400mmで撮っていると、カメラを持った人はほとんど寄り付かないです。
でも子供が「何だこれー」って前から覗き込んだりするのですが・・・(笑)
 
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