酔生夢死浪人日記

 日々、思いついたさまざまなことを気ままに綴っていく

年末年始雑感&年頭の誓い

2014-01-02 23:34:42 | 戯れ言
 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 年末年始は親戚宅を拠点に、母が暮らすケアハウスを訪れる。会話が弾む楽しい日々だった。参院議員を1期務めた従兄の政界裏話は殆どオフレコだが、公開可能の内容もある。脱原発を掲げる小泉元首相は在住時、会議が始まる前に「こんなことが可能なんだ。君たちは知ってるか?」と自然エネルギーについての薀蓄を披瀝していたという。小泉氏の脱原発は付け焼き刃ではなさそうだ。

 母の語るケアハウスの日常も興味深かった。人間模様はさながら学生寮で、時に恋の花が咲く。母はまだ観察者だが、いずれ当事者になっても不思議はない。母は「永遠の0」(百田尚樹著)を酷評していた。単純思考の持ち主ゆえ感想を鵜呑みに出来ないし、公開中の映画も高い評価を受けている。俺が世間とずれているのはきっと母譲りだ。

 夜は親戚宅でテレビを見ていたが、「紅白」の泉谷しげるは期待外れだった。かつて出演した矢沢永吉は自然体で馴染んでいたが、泉谷は40年前と変わらず「異物」のまま。当人もアウトサイダーであることを過剰に意識していた。泉谷の向かって右にいたのは下山淳に違いない。ルースターズファンの俺は、それだけでジーンときた。

 ボクシングの世界戦は、紅白より見応えがあった。最近は「エキサイトマッチ」(WOWOW)を見る機会も減っており、ボクシングへの関心も薄れていたが、井岡、三浦、内山が世界標準の王者であることを知る。西岡が海外で名を上げたのは帝拳ジムの志の高さもあったが、上記の3人も本場で評価されていいボクサーではないか。

 「相棒」元日スペシャルは素晴らしかった。最後に明かされたテーマは「格差と貧困」である。杉下右京の策略で正体を暴かれる寸前の凄みのある笑み、冷酷さと驕りに満ちた<1%>の狂気を爆発させる取調室と、公安部長を演じた中村橋之助が光っていた。さすが歌舞伎役者である。「相棒」が政治を扱うと空回りするケースが多いが、今回は俺にとって全エピソード中、ベスト3に入る作品だった。

 先ほど帰京し、今年の目標を考えた。還暦カウントダウンの俺に相応しい年頭の誓いは<生き延びること>かもしれない。暮れには膝が悲鳴を上げ、足が前に進まなくなる。健康のため唯一実行しているのがウオーキングだから、スムーズに歩けないのは深刻だ。となればダイエットだが、なかなかその気になれない。

 膝だけでなく、腰も肩も痛く、血糖値も当然高い。体が衰えると気力も萎える。端的に表れるのが読書で、ページを繰るうち眠くなり、放り出すことが増えた。若い頃から〝修行〟として本を読んできたが、読みやすいもの、面白いものにシフトする時機かもしれない。

 当ブログで自分を棚に上げて世を嘆いてきたが、他人事のように憂えていていいのかと思い始めた。俺は「反貧困ネットワーク」と「未来の福島こども基金」の一員だが、ともに寄付だけの〝幽霊会員〟だ。考え方も心情も両団体と極めて近いのが「緑の党」で、秘密保護法への抗議にも積極的に関わっている。安倍政権の暴走を止める党が永田町に存在しない今、まずはサポーターとして同党に参加し、若い人たちと交流しようかと考えている。
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