酔生夢死浪人日記

 日々、思いついたさまざまなことを気ままに綴っていく

今日は何の日~クリスマスイブイブ?

2004-12-23 05:19:05 | 社会、政治

 今日は何で休みなんだろう。そうか、天皇誕生日だ。

  04年、皇室崇拝者なら気に病みそうな出来事が続いた。だからといって、「神聖で模範的な家族」から「普通の有名な家族」にシフトしたというのは一面的な捉え方だと思う。

 日本人にとって天皇は何かを知りたければ、国会見学をお勧めする。年に数回、合わせて1時間使うかどうかの天皇控室は、贅を尽くした調度が施されている。天皇専用の廊下、階段、エレベーターも同様だ。選良意識の塊みたいな国会議員も、天皇に頭を垂れるより他ない。主権在民がどこより疑わしく思える場所が国会という皮肉……。それがこの国の民主主義の形なのだろう。

 皇室の権威にひれ伏さなかった者もいた。社会党? 共産党? まさか! 

 連合国最高司令官マッカーサーである。国会に足を踏み入れるや、「ガッデム」と口走った(に違いない)。こんなことを放置しては、オイラが帰った後、昔みたいに天皇がイチバーンになっちまう。さて、どうする? 思案した後、マッカーサーは建設業者を呼びつけた。天皇控室の遥か頭上に部屋を造れと命令したのである。

 こしらえたのはダンスホールである。突貫工事だったに違いないが、マッカーサーは天皇の真上で踊らないと気が済まなかったのだ。子供じみてはいるが、支配の哲学なんて大概その程度のものである。

 幸か不幸か、現実はマッカーサーが危惧した方向に進まなかった。天皇誕生日は今や、クリスマスの前にかすんでしまっている。

 そういや昨日、電車の中で高校生らしき少年たちの面白い会話を聞いた。
 「クリスマスってさ、イエスが死んだ日だっけ」
 「十字架で血流したんだぜ。そんな日にケーキ食うか」
 「そうか、復活した日か」

 楽しむのに理由は要らないってことだろう。
コメント
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