ブラジル、サンパウロから4度目のお遍路にやってきた、野口やえこさんとご主人。いつもうちに泊ってくださる。ブラジルと日本は緯度経度ともに真反対、一番遠い国だ。
「お遍路さんするの、たくさんお金かかるでしょう?」
と聞いたことがあった。
「フフフ、車が買えるくらい」
とあかるく笑っていた。経済、時間、体力、すべてそろわないとお遍路はできない。
やえこさんは元教師、ご主人は元弁護士、二人とも年金をもらって暮らしているらしい。ブラジルの年金の支給額は随分といいのだろうか。ブラジルに遊びにいらっしゃいと何度か誘われたが、私の年金では・・・。
お遍路さんが終わったら、白川郷と北海道を観光するのだそうだ。雪にならなければいいけど。
10月は栗ごはんをよくつくる。
毎年福山から来てくださるNさんというお遍路さんのお蔭で、雲辺寺麓の民宿青空さんの近所にお住まいのSさんと数年前からご縁ができた。Sさんが先日たくさん栗を持ってきてくださって、何度も栗ごはんにしてお客様に食べていただいた。小粒ながら味のいい栗だった。冷凍にしていた最期の栗をやえこさんにお出しできて、とても喜んでいただけた。Sさんはとてもお遍路さんに親切なかたなので、お遍路さんのお口にはいることで、また、喜んでいただけたと思う。