日記

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民宿、海すずめ

2023-03-09 06:53:32 | 日記

 石垣二日目の宿は、バスが一日に一便か二便しか通らないという、島の北東にある民宿を選んだ。前宿で観光の説明をしてくれた男性が言ったとおり、北側の方が海が綺麗だ。不便なところなので、レンタカーを借りるしかない。

 宿を決めるのにさんざん迷った。何処を観光したいか、交通手段はどうするか、どういう形態の宿に泊まりたいかなど、条件や希望がいくつかあって、最終決定したのが出発の2日前だ。コンクリートのホテルより古民家風の民宿がいいな。宿の主や他の客との会話が、旅の楽しみでもある。そして、野底という地域の民宿、「海すずめ」に決めた。夕食あり、朝食なしで7600円、普通かなと思う。

 実際、到着すると、雰囲気は民宿というよりペンション。飲み物のサービス良く、ご飯も美味しかった。シャワー、トイレ、洗面所は共同、テレビはない。しかし、五つ星をあげたいと思う。

   

1、陶器の中身は泡盛だそう。コーヒーはドリップ式で無料、冷蔵庫の水、麦茶、ジャスミン茶も自由に飲んでよし。この島では、ジャスミン茶がよく飲まれている。茶葉を買って帰ればよかった。けれど、買い物の時間がなかった。ご当地のスーパーを覗くのが大好きなのに、残念でしかたない。

2,食堂

3,4,広いツインの部屋。

 宿泊客は、私を入れて二人、グレーヘアーで大柄、話しやすい素敵な中年女性が居た。廊下で少し立ち話をした。仕事と観光で来ているという。仕事は海の調査だが、それだけでは食べていけないので、アルバイトとして学校やその他イベントで、自然環境についてのプログラムづくり、ワークショップの開催などするらしい。学生時代は沖縄、今は北海道に住んでいる。飛行機三回乗り継いで、12時間かかってここに来たという。世界中から、時間と費用惜しまず、この島にやって来るんだね。

 その方は当然ダイビングしに来たわけだが、まだ海は寒いと言ってた。海開きは3月末だ。海が大好きなんだなと見て取れる。好きなことを仕事にできて幸せだろうな。

 彼女は近くに住む先輩とごはんをするので、宿では私一人の食事だった。テレビ相手にひとり静かに済ませると、お酒を片手にご主人が出てきて、話し相手になってくれた。あちこち旅をして30過ぎで島に移住し、宿を建てた。奥さんは9年前に、飽きて息子と東京に帰ったと。あらら、、、。

 このご主人、繁忙期以外はひとりで切り盛りしている。薄味で美味しいお料理、綺麗に掃除整頓された設備、感心した。いやらしい習慣だけど、同業者として、掃除が行き届いているか、部屋の隅の方に目が行く。ゴミが落ちていたりすると、うちもそうだけど、ここも完璧でないなと、ある種安心したりする。しかし、海すずめさんは完璧、見習わなければと反省する。私の旅は、宿泊所の勉強でもある。

 高価な材料は使われていないが、バランスのよい家庭料理。「これは何かなー?」というオカズもあった。ご飯は土鍋で炊いてあった。美味しいお米だった。

「石垣のお米ですか」と聞くと

「秋田の米です、石垣の米はおいしくないから」

 暖かいところだから、年二回稲作をする。どんな米か、食べてみたい気がする。ご当地の米を出してもいいのにな。

  

中、一階ウッドデッキとハンモックのあるテラス。間の「星の王子様」に出てくるような丸い木、「トックリキワタ」というお名前。調べるとバオバブと同じアオイ科、仲間なんだね。ピンクの花が咲くそう、見たいなあ。

右、左の建物が宿、右はカフェ。5時にチェックインをし、7時の夕食まで時間があるので、ここでコーヒーブレイク。島に来て初めてのコーヒー、つまり、ゆっくり時間を過ごすことがなかったんだ。ドライブ中に見かけた、石垣コーヒーの看板のことをオーナーに訊く。島でもコーヒーを栽培しているけれど、高い。コーヒーを育てる環境ではないのではないか、とおっしゃっていた。

 


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