日記

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台鉄、平渓線

2018-03-08 19:57:11 | 日記

 さて、台湾二日目は何処に行こうか。丸一日遊べるのはこの日だけ、あれやこれや考えた末、平渓老街、(ピンシーラオジエ)を見学することにした。

 台北の東に位置し、炭鉱で栄えた山あいの古い街である。私の大好きな、田舎の景色と鄙びた街と地元のヒトの生活が見られたらいいな、と思った。ところが、瑞芳という駅から乗り換えた平渓線の汽車は、十分という賑やかな駅まで満員。この国では、私くらいのおばさんにはすぐに誰かが席を譲ってくれるのだが、こう立ってる人が多いのでは無理である。ガイドブックに載っている観光地だから人が多いのは当たり前か。

 まず、終点の箐桐駅まで行き、一時間過ごして、帰りの汽車に乗り、十分で街並みと滝を見学する、という計画だ。

  

 ゴーッという音とともにホームに入ってくるディーゼル車、車体が派手だ。ホームとの隙間が20センチくらいあいていて怖い。

 線路は、汽車さえ来なければどのように横断してもいい。

 

 老街と炭鉱跡

 終点箐桐は小さな街なので、これといった食堂がない。小腹が空いたし、感じのいい店はないかなと歩いていたら、「素食」という文字は見えた。ベジタリアンメニューである。小さな店の奥に気のいい親爺さんが座っていて、台湾人らしい4人の男女の客が静かに食事をしていた。下りの汽車の時刻が迫っているので、残念ながらバナナの天婦羅だけ注文した。台湾人の食卓といった、野菜炒めやなにやら揚げ物もようなもの、食べてみたかったのに本当に残念。次回食べに来るには遠すぎる。

 次に下車する街は十分(地名)だ。ここの賑わいは凄い。老街も店がずらーっと並んでいて、満員列車からはきだされた人たちがゾロゾロ歩いている。また小腹が空いて、スィートポテトフライを買う。ネコは、誰がそばを通ろうが気にせず、昼寝している。

                                                                                                   

 観光客のお目当ては、名物ランタンとナイヤガラの滝といわれる幅広い滝だ。

  

 路地で、線路の上で、紙製の風船みたいなランタンに願い事を書いている。中国語、ハングル語、日本語、お客はほとんど若い女性だ。願い事を空高くに放つ、なんだかロマンチックじゃない? ランタンに取り付けた、油をしみこませたような紙に火をつけて、ランタン内の空気を温め、飛ばす。つまり気球だ。そのうちの一つが失敗、空に上がる前に外側のランタンの紙に燃え移り、そばの木立に落ちたのには驚いた。ランタンはすぐに燃えてしまったが、木々には燃え移らなかった。これは危ないよね。よく火事にならないものだ。

 山、川、至る所、やはり残骸が落ちている。願いを託されたランタン、何分か後には自然を汚すゴミと化している。なんか変。

   

 老街を抜けて、遊歩道を大勢の人が歩いていく。30分後に大きな滝に到着。見物客は絶えることがない。汽車だけでなく、貸し切りバスでもやってくる。添乗員が旗をもって先頭を歩く、何処でも見られる光景だ。多分中国人の団体と思う。

                                                                                                                    

 

 


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