Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

造花を作る教育

2021年12月17日 | Weblog

生花と造花は違います。

生花を育てるのには、土を耕し、種を植え、水をやり、肥料をやり、雑草を抜き、たくさんの手間暇と努力が必要です。そして、美しく咲いた花を飾ったところで、短い命でしかありません。

一方で、造花作りに力を注ぐ人たちもいます。本物の生花は育てるのも大変だし、命は短いし、コストも高いので、できる限り、本物に似せた造花を作ろうと、人々は懸命に努力をしていきます。ここにも確かに努力と価値があります。

両者は共に努力をしているのです。

人々の需要がそこにある以上、造花を作ろうと懸命に努力をするのも、尊い努力です。

しかし、人を育てる場合、私は、本物らしくする努力をするのではなく、本物を育てる努力でなければならないと思います。

本物らしくしよう、見栄えを良くしようという教育は、結局、偽物を育てる教育にしかならないと思うからです。

どんなに拙くとも、見栄えが悪かろうとも、生きた本物であることこそが大切なのです。

私は本物を育てる教育をし続けていこうと思います。

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二宮尊徳生家

2021年12月14日 | Weblog

二宮尊徳翁を訪ねて栢山へ行ってきました。

良いお天気で、富士山がとてもきれいでした。

しかし、皮肉なもので、富士山が噴火したことで、

酒匂川が氾濫し、そこから二宮金次郎の苦闘が始まったのです。

これもまた、一円観で見るべきなのかもしれません。

「一円観」とは、善悪、貧富、強弱、苦楽、禍福、敵味方などの対立の諸相は、あくまで立場の違いからくるもので、相対的なものに過ぎない。
あらゆる物事の対立は、各々を「半円」の姿で見るから起こるのであって、「一円」のもとで見れば、対立するものもすべて合わさって一体のものとなる。
 
こうした考え方です。
 
結局、二宮尊徳は、小田原から追い出されることになってしまいましたから、小田原でどれほどその精神が受け継がれ、検証されているのかは定かではありません。
 
しかし、二宮尊徳ほど世に尽くした人でも、やはり、人々の嫉妬を受けて、その地を追われることがあるのだと、感慨深く思いました。
 
 

 

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日本の禍(わざわい)

2021年12月13日 | Weblog

「今日山口の人々も殆ど忘れ去っているようであるが、たとえば長藩維新回天の事業の基礎は斯の人に在りといわれた村田清風の前後五十年に亘る善政と、若き人材の要請や、絶えず思想・政策の研究で同志を結集し指導した周布政之助等の影響力は実に偉大である。有為な青年と同時に有徳の先輩、これが日本を救うのである。無頼の青年と怠慢の先輩、是れ日本の禍でなくして何か。」(『安岡正篤活学一日一言』)

「怠慢の先輩」にならぬよう、日々、新たな気持ちで歩み続けようと改めて思う言葉です。

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志の効用

2021年12月10日 | Weblog

歳をとると、段々、睡眠時間が短くてよくなるもののようです。

「眠れないから睡眠薬を」という方もいらっしゃると思います。

私は、幸せなことに、やることがたくさんあり過ぎて、

眠れないならラッキー!と思ってしまいます。

膨大な読みたい本があり、

多くの書きたい文章がありますし、

学びたいこと、やりたいことが無限にあります。

志を持つということは、そういうことだと思います。

眠れないことは有り難いこと。

しかし、いつでもどこでも眠れてしまう私には、

あまり関係ないことかもしれません。

そろそろ眠くなってきました。

おやすみなさい。

 

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学問

2021年12月08日 | Weblog

学問とは本当に深いものだと思います。

私も多くの先達の研究があって、

学ぶことができています。

そのことに深く感謝したいと思います。

直ぐに手に入れられるものは、直ぐに失われるもの。

これは学問においても同じことだと思います。

浅い学びで伝えても、How toを教えても、

その時は、目から鱗!と思っても、

時が経てば消えて無くなるしかないものです。

本当にその人間の根っ子となり、

人格を磨いていくものは何か。

それを私は求め続けたいと思います。

ただ、

「学者になってはいけない。人は実行が第1だ。」

と吉田松陰先生が語ったように、

私も実践する人間であり続けたいと思います。

ま、学者になるような頭もありませんしね(笑)。

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努力

2021年12月06日 | Weblog

「みんな同じように努力している」とよく言われます。

たしかに努力しているという感覚は等しいかもしれません。

しかし、努力の量も質も決して同じではありません。

脇目も振らず死に物狂いで努力している人もいます。

そこそこにしか努力していない人もいます。

私も圧倒的な努力を目の前にして、

自分が恥ずかしくなったことが多々あります。

能力の違いは認めても、

努力の違いを認めたがらない人が多いのは、

本当は、それが自分の手によって、

いくらでも変わりうるものだと

わかっているからだと思います。

全ては心がけ次第、志次第なのです。

能力の違いであれば仕方ないと言い訳ができます。

しかし、努力の違いを認めると言い訳ができない。

ということは、自分には能力がないから、

必死で努力しなければならないと思うことが

一番大切なのだと思います。

ただ、一つのことを専一に努力していても

道が開けないこともあります。

専門だけでなく、幅広いことに目を向けた努力も大切です。

それは時として、遊びや趣味であるかもしれません。

最終的には天の配剤としか言い様がないのかもしれませんが、

ただひたすらに努力することがあってこそ、

色々なことが生きてくるのだろうと思います。

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歩き続ける

2021年12月03日 | Weblog

私のような、三流、四流、五流の人間が、

他人様と同じ成果を出そうと思えば、

他人様の三倍、四倍、五倍の努力をしなければなりません。

そう思って、私は、この二十年ほど、土日も休まず、

勤務時間も考えず、早朝から深夜まで、

一生懸命に頑張ってきました。

私事については、あまり省みることはなく、

日本の未来のために、

効果ある教育実践をと思い、

一歩一歩学び続けてきました。

その結果、2冊の本も出すことができましたし、

講演・研修にお声がけいただくことも多くなってきました。

能力の無い私が何かを生み出そうとすれば、

また、本物になろうとすれば、それ以外に道はないのです。

良き価値を世の中に生み出そうと思わなければ、

自分の時間もお金も、

教育のために使わなくても良かったのかもしれません。

しかし、そんなことは微塵も思いません。

これからもそうです。

少しでも深く学ばなければ、

能力の無い私では、他人様の前に立って

話すことなどできなかったのです。

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2022年へ向けて

2021年12月03日 | Weblog

師走に入りました。

今年2021年の10大目標の達成状況の振り返りと、

来年2022年の10大目標の作成に入っています。

来年はついに還暦を迎えてしまいます。

新しく生まれ変わったつもりで、

一から、死に物狂いで教育実践にあたります。

多くの方から声をかけていただけることを

心からお待ちしていますし、

私自身の発信も、今まで以上に行います。

皆様とお目にかかれることを、

そして、共に学ばせていただけることを、

楽しみにしています。

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読書

2021年12月01日 | Weblog

この夜中に、色々と考えを巡らせていて、

ふと手に取った本が『安岡正篤 活学一日一言』でした。

一つ一つの言葉が心に染み込むようで、

私の目指している地点はここだったのだと感じられました。

それは私如きでは、遠く及ばぬ所にあるものではありますが、

どこかなつかしさを感じるような心持ちがして、

これまで自分が歩んできた道筋が、

ここに繋がっていたのだと感じました。

 

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