コロナ禍において起きている様々な問題は、
人間のあり方を問うようなことだと思います。
正直さ、誠実さ、といった人間性や、
死生観といった価値観が丸裸に
されてしまうのだろうと思います。
誤魔化しが効かなくなったとも言えます。
こうしたときの心の持ち方として、非常に参考になる、
「六然訓」というものがあります。
自處超然(じしょちょうぜん)
處人藹然(しょじんあいぜん)
有事斬然(ゆうじざんぜん)
無事澄然(ぶじちょうぜん)
得意澹然(とくいたんぜん)
失意泰然(しついたいぜん)
自ら処すること超然
(自分自身の身を処すにおいては、何事にもとらわれず超然としておく。)
人に処すること藹然
(人に対しては、なごやかに、春の風のようにあたたかく接する。)
有事斬然
(一旦、事あらば、迅速に意志決定し、切れ味良く、活き活きと対処する。)
無事澄然
(事なき時、平時においては、水のように澄んだ心でいる)
得意澹然
(得意なときには、慢心せず、あっさりしておき、まだ足りなく思う謙虚な気持ちを持つ。)
失意泰然
(失意のときは、うろたえず、泰然自若としている。)
様々な言葉との出会いが心を強くしてくれます。