Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

エクスプレッションアカデミー鹿児島ツアー

2024年06月19日 | Weblog

鹿児島に1泊2日で行ってきました。「薩摩藩英国留学生記念館」「知覧特攻平和会館」では、若き先人たちの生き方に多くの学びがありましたし、「城山ホテル鹿児島」では、楽しく豊かな時を過ごすことができました。

私が塾長を務めるバッカーズ寺子屋や、このエクスプレッションアカデミーでは、『大学』や『論語』といった四書五経を学んできました。そこには、人間としての心の在り方を磨いていく何かがあると思っているからです。また、郷中教育で体を鍛えるためにある「山坂達者」は、「萩往還を歩く」研修と極めて近いものを感じます。ただし、郷中教育は、ほぼ毎日実施できていたものですが、私たちの生み出す教育は、限られた日数と時間しかありません。その中で何が出来るのかを改めて考え、より良い教育実践を生み出していきたいと思います。

最後の訪問地、仙厳園では、美しい庭園と御殿を楽しもうと思っていましたが、あいにくの雨で、目の前の桜島が見えなかったのは残念でした。ここでは、島津斉彬の恐るべき見識と実行力によって作られた集成館事業に、薩摩藩の歴史と思いと誇りを感じます。長州の吉田松陰先生の考え方と教育の力をより深く学ぼうとしてきた私にとっては、長州藩から見た明治維新と近代化に馴染みがあるのですが、薩摩から見るとまた色々な見方ができることに気がつきます。同様に、幕府や奥羽越列藩同盟の立場から見れば、それはそれで新たな視点と学びを得ることが出来るのだと思います。なぜなら、それぞれの大義があり、それに殉じた人たちの尊い姿があるからです。

西郷隆盛のお墓。西郷洞窟。介錯をした別府晋介のお墓。江戸無血開城を成し遂げた勝海舟との信頼関係。そして、勝が詠んだ「濡れ衣を・・・」の和歌。庄内藩との交流。2 人の庄内藩士のお墓。植えられている庄内柿。東京市から送られた感謝の石灯籠。全ては人間の考えであり、心であり、そこから生まれた行動であったことを思います。歴史にしても、人間の在り方にしても、様々な角度から学ぶことが大切なことであり、クイズのように正解を暗記するといった学び方は、本来の歴史の学び方とはかけ離れたものであることを改めて強く感じました。

これからも共に学び、共に豊かな時間を過ごすことの出来る、人生のサードプレイスとも言うような場を作り続けます。

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