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Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

イチロー選手引退会見

2019年03月22日 | Weblog
イチロー選手の引退会見は、
深い示唆に富むもので、
繰り返し映像を見て考えてみたいと思いました。

まず、印象深かったことは、最初の言葉です。

「今日のゲームを最後に、日本で9年、
アメリカで19年目に突入したところだったんですけど、
現役生活に終止符を打ち、引退することとなりました。」

「引退します。」ではなく「引退することとなりました。」
ここにものすごい深さがあると感じました。

多くの人たちの支援があり、
年齢には抗ってきたものの、
おそらくは年齢的なもので、
それに応えられなくなりつつある自分があり、

ここまでやれてきたのは天の配剤であり、
軽々しく、
自分の意志だけで辞めるなどとはとても言えない、

大きなものを背負い、
大きなことを成し遂げてきた人ならではの、
言葉の選び方を見せていただいた思いがします。

それに対しての、
記者さんたちの言葉の軽さにも
深く考えさせられました。

何かを貫いてやってきた人の選ぶ
言葉の重みを感じるためには、

フィールドは違っていても、
自分自身が何かを貫いてやってきていなければ、
本当の意味でその言葉の重みは
わからないのだと感じました。

そして、
どんな質問であっても、
全ての質問に誠実に向き合い、
自分の言葉で自分らしく語るイチロー選手の姿に、
本当に深い敬意を覚えました。

質問の質はさておき、
会見する人も、質問する人も、
双方に敬意が感じられる記者会見は、
いつも目にする記者会見とは違い、
悪意のない、さわやかで心地よいものでした。

こうした言語空間を
大切にする社会にしたいと思いました。

イチロー選手は自分には人望がないから、
監督は絶対にない(笑)と語っていました。

イチロー選手のような人物に
人望が集まるようになるには、
周囲がもっと人間的に
成熟していかなければならいのだろうと思いました。






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