Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

何様の続き

2020年08月28日 | Weblog
安倍首相の辞任会見で、「記者たちは、お疲れ様でした」という一言も言えないのかと、橋下徹氏がコメントしていましたが、本当にそうだと思います。

長きにわたり、難病を抱えながらも一国の首相を務めてきた人の辞任会見に、敬意もねぎらいもないというのは、人間として終わっていると思います。

まさに戦後教育の生みだした大人たちがこれだったのだと納得しました。敬も仁も義も礼も智も信も何も身についていない。偏差値が高く学歴もあるのかもしれませんが、それだけでは、自国の歴史(つまり父祖たちの苦労)も冷ややかにしか見ることが出来ないのです。そして、国民が選んだリーダーへの敬意を払うこともできないのです。

やってもいない人間が、やってきた人間より偉そうに物を言い、体調の悪さを押して国民の前に立って話をしている、相手の心を慮ることさえ出来ない。これを当たり前だと思うようになっている私たちも、もうおかしくなっているのです。

私は批判はできるだけしないという主義です。しかし、これはあまりにも寒々しい日本の風景だと思います。

それを子どもが見て、また、真似をしていくのです。そんな大人たちが作る社会など、ろくでもないに決まっています。だから、言わなくてはいけない。そう思います。

救いは、黙々と日々を働いて日本を支えている人たちの存在です。それだけが救いです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

醜い・何様?

2020年08月28日 | Weblog
首相の健康状態を巡っての報道が喧しくなっています。

「番組では小泉進次郎環境相が首相の体調について「今、様々な憶測に基づく議論やうわさ、根掘り葉掘り様々なことが出て、そして尾ひれがついていろんな事が出る状況は私は醜いと思います」と述べたことを伝えた。この発言にMCの坂上忍は「腹が立ってて」と明かし・・・」(スポーツ報知)

「番組では麻生太郎財務相が25日の会見で首相の体調について質問したテレビ朝日の記者に「テレビ朝日? おたく。あっそう。テレビ朝日がどんなニュースを流しているかテレビ朝日をあまり見ないのでよく知らないんですけども各社同じ情報を流しているんですか」などと述べたことを伝えた。この発言にタレントの薬丸裕英は「何様って思いますよね、この方」とした上で「質疑応答はちゃんとしていただきたい」などと指摘した。」(同)

私はメディアの方が何様?と思います。命を削って国家のために多くの責任を背負ってやってくれている政治家に対して、また、同じ生身の人間に対して、あまりにも敬意のない物言い、人間扱いしない態度をとても醜いと思います。

少なくとも、国家のために汗を流している人間に、私は敬意を払っていたいと思います。

そして、何でも笑い(嘲笑)を取ろうとする番組作りを醜いと思います。だから、子どもたちも大人たちも同じように振る舞うのだと感じます。

トヨタの豊田章男氏の以下のスピーチを是非聴いてみて下さい。

私は、このスピーチにおける笑い、ユーモア、日本人としての自覚、グローバルシティズンとしての自覚が、もっと日本に当たり前に広がっていけばよいなと思います。是非、テレビ番組で作られている笑いと比較して、そこにある違いを感じ取っていただきたいと思います。

また、笑いだけではなく、他人への心遣いや敬意をもった言論の在り方を感じ取って欲しいと思います。

豊田章男 米国バブソン大学卒業式スピーチ 「さあ、自分だけのドーナツを見つけよう」
https://www.youtube.com/watch?v=l147wqKkq6A

蛇足ですが、政治家の言葉尻をとらえて、ユーモアの精神を解さないメディアの反応が私には謎です。他者をこき下ろして嘲笑するような、くだらない笑いにすっかり毒されていると、わからなくなるものなのでしょうか。

自分たちの「笑い」が下卑たものになっていないか、私も常に省みておきたいと思います。何に対して人は笑うのかということは、実は人間の大きなテーマだと思います。

笑いはその人の品性を示すものであり、ひいては国家の品格につながるものだと思うからです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする