Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

企業研修

2020年08月06日 | Weblog
企業研修には、ざっくり言うと二つの方向性があります。知識やスキルを獲得する研修と、心の持ち方や考え方を磨く研修です。

後者は、目標設定を核としたもの、モチベーションアップを核としたものが主流ですが、私はそれだけでは足りないと思っています。

なぜなら、歴史上の偉人たちは、決して、そうした手法に頼ってきてはいません。そこには、それぞれの志と、哲学がありました。

人間には哲学が必要ですし、文化、歴史、芸術といったものに対する深い造詣も必要だと思います。それを無視して効率を大切にしてきたのが戦後の資本主義社会だと思います。

そこに、利己主義が蔓延し、過去の歴史と未来の社会を洞察する深いまなざしが失われていく要因があったのだと思います。

人間が薄っぺらなままで目標設定の手法を使ったところで、また、モチベーションアップを図ったところで、すぐにメッキははげるしかないのです。

環境を破壊し続けてきた弱肉強食の資本主義経済は、もうすぐ終焉を迎えるのかもしれません。資本主義に論語の考え方を入れてきた渋沢栄一の慧眼にこそ、私は学びたいと思います。


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