Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

本来無一物

2020年04月24日 | Weblog
本来無一物とは、禅の言葉で、事物はすべて本来空(くう)であるから、執着すべきものは何一つないということです。中国の禅宗、第6祖の法燈をついだが慧能(えのう)大師の言葉です。

それは、好き嫌いとか損得、良し悪しなどといった対立概念にとらわれることのない心の持ち方です。あるがままにおいて素晴らしいのだから、それに埃がかかるとか、それを払うとかということもないのです。大切なのは、その心の境地にたどり着けるかどうかだけ。

残念ながら、到底、私にはたどり着けない境地です。

禅語に「本来無一物。無一物中無尽蔵。」という言葉があります。
これは、「人間は生まれながらに自分のものというものなど何もない、この無一物が会得できれば誰でも無尽蔵の福徳が得られる」という言葉です。

私も様々なものに執着して、今日まで走ってきました。学ぶためには本が必要でしたし、仕事をするにはオフィスも必要でしたし、移動のためには車も必要でした。より良い仕事をし、より良い暮らしをするために、様々なものを手に入れながら走り続けてきました。

しかし、死んでいくときには何も持って行くことはできません。また、生まれたときには、何も持たずに生まれてきました。

本当に大切なのは、次の世代に伝えられる「思い」だけ。それは、形はないけれども、大切なものとして、手渡すことが出来るかもしれません。受け取って下さる方がいれば。

その「思い」が本物だったか、偽物だったか。私の「思い」が問われています。

改めて自分の志を見つめ直し、シンプルに取り組んでいこうと思います。




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判断の難しさ

2020年04月24日 | Weblog
ぎりぎりの判断のせめぎ合いが続きます。

中体連が中止になりました。高体連も中止を検討中のようです。
部活に燃えていた生徒・先生の残念な気持ちは本当に大きいと思います。

カプセルホテルのファーストキャビンも倒産しました。稼働率が下がっているので資金繰りが苦しくなってきたということです。つい数ヶ月前まで、インバウンドで賑わっていたのがウソのようです。これも事業継続の判断は難しかったと思いますが、早めの決断で傷口を小さく出来たのかもしれません。

一方で、トヨタ自動車は、5月4日から北米での自動車生産を再開します。自動車でなくとも、工場は完全に止めてしまうと、再開に多大な労力が必要となります。何とか、感染が治まり、様々な産業が息を吹き返してくれたらと思います。

しかし、判断の難しさは続きます。
やるべきかやめるべきか。

学校も富山の小学校でクラスターが発生しましたから、学校教育の再開については、慎重にならざるを得ません。バッカーズ寺子屋も同じです。慎重な判断が大切だと思います。

とにかく情報収集に努め、子どもたちの安全を最優先に判断を下していこうと思います。


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