Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

体験と想像

2020年04月12日 | Weblog
若い保育園・幼稚園の先生で、「あなたは子どもを育てた経験がないから、母親の本当の気持ちはわからない。」と保護者に言われて悲しい思いをする人がいます。

きつい言い方かもしれませんが、これは、受け入れるしかない言葉でもあります。なぜなら、人は経験したことが無いことは、本当の意味では分からないというのは事実だからです。

子育てをしたことのない人に、子育ての大変さや辛さや喜びは本当の意味では分かりません。同様に、
総理大臣を経験していない人に、総理大臣の本当の気持ちは分かりません。
経営者になったことのない人に、経営者の本当の気持ちは分かりません。
子どもを亡くしたことのない親に、子どもを亡くした親の本当の気持ちはわかりません。
人を殺したことのない人に、人を殺した人の本当の気持ちは分かりません。

経験していなければ、本当に理解しているかどうかはわからないものです。分かったつもりになっていることを恐れる気持ちでいたいと私は思います。

しかし、経験した人でも、その経験した意味や意義を理解する深さの程度は違います。経験したことを浅くしか認識できない人もいます。

一方、経験していない人であっても、想像力で、体験のなさをある程度、補うことが出来ます。そして、その想像力も人によって深さの程度が違います。経験した人と同じくらいに深く想像できることもあるのです。自分の経験を、別の分野に転化して考えることもできます。

だから、時に経験のない人でも、その優れた想像力によって、経験のある人以上にその気持ちを理解できることもあるのだと思います。

大切なことは、謙虚な気持ちで相手の立場に寄り添おうとすることだと思います。

経験が無いからといって、分からないことを開き直る必要も無いし、
経験があるからといって、相手が同じレベルで理解することを強要する必要も無いのです。

大切なことは、謙虚であり、素直であること。そして、想像力と感性を磨くための様々な体験を積んでいき、相手を心から大切にしようと思うことだと思います。

その努力をしないのであれば、やはり、あなたには分からないとあきらめられるしかないのだろうと思います。

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これまでご縁をいただいた皆様に

2020年04月12日 | Weblog
バッカーズ寺子屋、バッカーズ九州寺子屋の塾生・卒塾生・保護者の皆様はじめ、色々なところでご縁をいただいた皆様、今は、本当に大変な時期です。

教育に関することで、色々とご心配な事や、ご相談があれば、いつでもお気軽にご連絡ください。携帯番号もオープンにお伝えしていましたから、ご存じと思います。

一人の教育者として、何ができるだろうかと考えつつ、日々を過ごしています。

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