北野幸伯氏のメルマガより
トランプさん再臨で、世界は「弱肉強食の時代」に逆戻りしました。
「カナダはアメリカの51番目の州になれ!」
「グリーンランドを売れ!売らないと軍事力を行使する!」
「パナマ運河を返せ!返さないと軍事力を行使する!」
「ガザは、アメリカが所有する!パレスチナ人は全員追い出せ!」
これらはすべて、アメリカが「弱肉強食の時代」に逆戻りした証拠です。
世界は二つの大戦を経て、「弱者にも優しい世界を創ろう!」と決心したはずでした。
植民地を解放し、国連を作り、人権を大事にしようと努力してきた。
しかし、トランプさん登場で、また戦前の状態に逆戻りです。
私たちは、日本は、残酷な弱肉強食の時代をどうサバイバルしたらいいのでしょうか?
では、本題。
北野のお勧めドラマは、『あんぱん』です。(案件ではありません。)
『あんぱん』は、日本を代表するマンガ、アニメ『アンパンマン』の作者やなせたかしさんと、奥さん・のぶさんの生涯を描くドラマです。
「実話ベースのフィクション」だそうです。
『アンパンマン』、日本の子供は、誰もが通過するでしょう。
私と家族がモスクワから日本に完全帰国した時、娘は7歳、息子は3歳でした。
二人は、アンパンマン、その後ドラえもんを見て育ちました。
まさに国民的マンガ、アニメ『アンパンマン』の産みの親やなせたかしさんは、どんな人だったのでしょうか?
1919年に生まれ、2013年94歳で亡くなられた。
奥さんののぶさんはどんな人だったのでしょうか?
実に興味があります。
やなせさんは、アンパンマンを作った動機について、
「本当の正義の味方は、戦うより先に、飢える子供にパンを分け与えて助ける人だろうと。
そんなヒーローを作ろうと思った」
と語っています。
やなせさんの言葉は、とても「日本人的」で、私たちには理解できるものです。
やなせさんは、日本人について、こうおっしゃっています。
「日本人は粘り強く、正しく立派に生きている人たちです。
間違いなく復興できますよ!」
きっと、天国から私たちを見守ってくださっていることでしょう。
やなせさんは、何を考えて生きてこられたのでしょうか?
「実に単純なことです。
ひとはひとをよろこばせることが一番うれしい」
「一瞬を一生懸命生きるということと、目の前にいる人を喜ばせる。
毎日、それをやっていきます。
それしかありませんね。
きっと、これからも」
やなせさんの言葉は、シンプルさの中に、心に響く深さがあります。
きっと、やなせさん自身の人柄と、体験がこれらの言葉につまっているのでしょう。
私は前々から、「やなせたかしさんは、どんな人だったのか」に興味がありました。
NHK朝の連ドラで、やなせさんと奥さんの生涯が(実話ベースのフィクションでも)丁寧に描かれるということで、とても楽しみにしています。
3月31日スタートで、2週目に入ったところです。
私たちは、トランプ、習近平、プーチンが巨大な影響力を持つ、「弱肉強食の時代」にいます。
私たち日本国民も、日本国も、リアリズムの世界の中で、サバイバルしていく必要がある。
ですが、やなせさんのような「日本人的理想」も、決して忘れてはいけないでしょう。
写真は庭の花桃

