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TRC(図書流通センター)だけでは本への思いは遂げられない

未唯へ。今日も、岡崎図書館まつりに来ています。いつもは、午前中に母親のいる老人ホームに行くのですが、10時から12時まで、岡崎市中央図書館で、1時から老人ホームです。

今日のテーマは、「出版流通事情」「図書のデータ作成」です。図書館員の問題意識と離れています。そこに違和感を感じて、参加しました。講師は共に、TRC(図書流通センター)です。この図書館から、カウンターなどの業務委託を請けている業者です。日本の図書館業界のバックボーンです。

TRCに丸投げしたみたいです。図書館まつりとしては、図書館員による「公立図書館の将来」「デジタルライブラリの脅威」などをテーマにしてほしかった。TRCからは営業を含めて4名来ていました。今後は、全国の図書館にどんどん浸食していくつもりみたいです。

出版流通事情:図書が出版されて販売されるまでの流通

 業界は出版社[4000社]>販売会社30社]<書店[16000店]からなっている。その内、販売会社は、トーハンと日本出版販売で80%を占める、いびつな形になっている。
 出版点数として、新刊書籍は年間約77000冊、市場には80万アイテム、雑誌は年間3600誌、返本率40%となっている。1冊2千円とすると、新刊書籍をすべて買うと、15500万円です。そうすると、去年までの、豊田市中央図書館の13000万円あれば、8割以上の本が買えることになります。

図書データのできるまで:出版された図書のデータ作成のしくみ
 図書館の装備、図書のデータもTRCでつけている。また、NDC(日本図書体系)もTRCのスタッフが決めている。
 最後に、図書館サービスは「すればするほど、お金がかかる」ことを図書館員から説明がありました

説明を聞きながら、図書データもウィクペディア的な発想で、皆、本に関する情報を入れることができる世界をイメージしていました。本につけたい情報は、単なるコードだけではなく、目次情報、感想情報、再活用情報など、山ほどあります。それらを一企業では無理だし、公平性が保てません。

やはり、図書館単独ではもったいないです。図書館クラウドとして、使う方から、考えていかないと。国民全体のレベルを上げることが役割です。

これをNPO「サファイア事務局」の「図書館友の会」のテーマにしていきましょう。
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