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循環型社会というけれど、何が循環なのですか

未唯へ。環境問題でよく、「循環型社会」とかで「循環」という言葉を使います。
皆、安易に使っているけど、「循環」は単純ではありません。相互作用だから、複雑性を持ちます。

クルクル回っているのは、循環ではありません。町の商店街で、お客がすべて、その商店街の人みたいなものは循環ではありません。お客が外から入ってこないので、ローコストでずっと商売をしてきて、後継者もいなくなり、シャッターが目立つようになるようなものです。
環境省にしても、ローカルでの「循環」しかイメージされていない。これでは、多様な人がどこに位置付けされるのかが分からない。

サファイア循環での「循環」は多様な人が役割を持てるようになります。「作る人」と「使う人」を単につなぐだけではなく、「使う人」をLocalでのThink⇒Actとみなしています。「作る人」をGlobalのThink⇒Actとみなします。

重要なのは、「使う人」から「作る人」へのメッセージ、つまり、LocalからGlobalへの要望を吸い上げる部分と「作る人」から「使う人」へのメッセージ、つまり、GlobalからLocalへの支援をする部分から成り立っているということです。
前者は個人が生活を変えても、大きな仕組みがそれに対応しないと、循環しない。そのために、生活の中での知恵とか、ボランティア、市民参画の活動の中から、市役所、国、メーカーの企画サイドに仕掛けの変革の要望を行う。その時に。市民として行うことも明確にします。

後者は、大きな仕組みを変えても、個人とか地域の生活が変わっていかないと、仕組みが維持できなくなり循環が止まってしまいます。そのために、仕組みをどう使っていけばいいのかを市民とか地域で考えてもらうものにしていきます。そのために、地域の中にさまざまなグループを作っていく必要がある。

市民を孤立させないために、『エコット』のような機能が必要で、そこに人を再配置していけることが、「循環」を作り出すことになります。逆に、これを『エコット』の役割ということを認識させるのが、私のミッションかも知れません。

「未来の暮らし」で、この「循環」をハッキリさせることで、作ることが好きな子どもは「作る人」に、使うことがうまい子どもは「使う人」へ希望を持って、向かっていける社会が循環型社会ができていく。
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