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この会社のパラドックスは複雑性を帯びている

未唯へ。私は「複雑性」という観点で、カオスの世界から軸を取り出すことができます。

以下の「この会社」の特徴について、分析者は不思議な会社と述べているが、どう見ても「複雑性」に満ちています。
 少しずつ前進するが、時おり飛躍もする
 倹約を徹底するが、大盤振る舞いもする
 安定を目指すが、同時に現状を疑ってかかる
 官僚的な階層組織だが、反対意見を自由に述べさせる

その観点から思い起こすと、私はこの会社の複雑性の間を漂ってきました。電算部では数万点の部品の構成の中から、設計者の意図を抽出することを"勝手に"やっていました。事務部門なのに、数学理論を使って、プログラムを作っていたけど、文句を言われなかった。

東富士では、この会社にこんな"自由な"部署があるとは信じられなかった。個人の能力と好奇心が重要視され、職層に関係なく、一人1テーマでコンポーネントの開発を行う部署です。そのなかで、私は「数学」をやっていました。さまざまな技術を組み合せて、ブレークスルーさせてくれました。そこからプリウスも生まれた。

名古屋に来た時には、あまりにも、個人を生かさない組織で「棚の上」状態でした。その間に、基幹系システムのデータの流れとインターネットの世界の変化をひたすら分析していました。

6年目に、米国でレクサス販売を経験した室長に来て、急激に環境が変わりました。それまで分析してきたことが、一気に実現に向かいました。毎年一つずつ、従来のないシステムを作り出し、販売店インフラを更新し、その上のレイアも再構成できました。

組織の管理と個人の夢との間を行き来してきた。外から見るとサラリーマンですが、中は数学者です。それで突出部分を事務・技術・販売という分野で作り出してきた。そういう存在を許しているのは、単に大企業の余力というよりも、この会社が本来持つ「複雑性」のためだと思えます。

そうでないと、同じ部署の人間と"別のこと"を考え、行動する、私の存在の説明がつきません。この職場には私の「仕事」を理解している人は室長も含めて、だれもいません。そこにいて、店舗の活性化から地域の活性化を行う方法を考えています。

まだ、もって行き先は出てきていないけど、「飛躍の時に」一気に出せるようにしています。この会社を救い、社会を救うために最後まで諦めません。
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