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この会社のパラドックスは矛盾が前提です。自由にいきましょう。

未唯へ。組織というのは摩訶不思議ですね。特にこの会社は変わっているのが分かりました。それゆえに存在理由があるのですね。何となく、非線形方程式を解いている感じで、非連続の空間です。面白いですね。

販売店スタッフを知識労働者(ナレッジ・ワーカー)にすることが、販売店の生き残る姿と思い、ポータルで今の情報を提供し、ライブラリで過去の情報を使用可能にするシナリオを描いています。その中で、「ワークショップ」技術を使って、グループでの知恵を出せる仕組みを提供しようと思っているけど、本当にそんなことが可能か考えていました。

そんな時に、この会社の特徴を指摘している本に出会いました。内容は、この会社では「矛盾や対立やパラドックスが日常当たり前に起こっている」というものです。それぞれが矛盾を内包する六つの相反する特徴は次のようなものである。

 ・少しずつ前進するが、時おり飛躍もする
 ・倹約を徹底するが、大盤振る舞いもする
 ・業務の効率性が高いが、重複も多い
 ・安定を目指すが、同時に現状を疑ってかかる
 ・官僚的な階層組織を尊重する一方で、反対意見を自由に述べさせる
 ・コミュニケーションを単純化しているが、コミュニケーション・ネットワークは複雑である

それぞれが、思い当たります。この会社の姿のようです。私の経験からすると、2万点の部品の組み合わせを、最初は単純なヒエラルキーで考えていた時にはシステムで処理できなかった。それぞれの部品が目的を持っていることに気付き、それらを組み合わせて、機能を定義していったら、見事に出来上がった。また、エンジンの適合も燃料噴射プログラムでエミッション、ドライビリティ、燃費のバランスが変わり、客層が変わります。販売店も地域、客層、チャネルで異なります。多様な中での組み合わせが、この会社の風土を作り上げてきた。

大きなメーカーなのに、「組み合わせ」を基本にしてきたので、ローカルを見て、「不安定な系」を持っているのではないか。そうなると、今まで、この会社の悪い所を助けるためにシステムを考えてきたが、このパラドックスに沿って、設計していけばいいのです。だから、店舗の活性化もそのDNAを使います。

同時に、自分の存在さえ賭ければ、「飛躍の時に」自分の思考が光り輝きます。それまでは、俗人の中に埋もれています。
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