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エコット(環境学習設備)の「理念」とは何か?

未唯へ。「理念」という言葉を知っていますか? 私にとっては、馴染があるが、この言葉を話すと、「全否定」(=存在自体を否定する)する人が多くいます。考えなくてもいいけど、「全否定」だけはやめてください。私は考えるために生きている人なのだから。傷付きます。
エコットの運営を市民で行うというパラダイムに向けて、エコットの「理念」をまとめようとしていているみたいです。「みたい」というのは、そのミーティングを欠席したので、内容が不明なんです。

3年前にも、「理念」を考えようという話がありました。その時は、環境問題を「地道に」やっている人から、「そんなものは必要ない! 目の前のことをやっていくだけ!」と反発を食らいました。そのために、「理念」がないと、先に進めないメンバーで「理念分科会」を作り、検討しました。

その時は、環境学習設備という具体的なモノがないものを相手に、「理念」を考えたので、皆はバラバラのイメージを持っていたし、私はフィンランドでの環境への取り組みを、日本の「理念」に作り上げている最中で、皆と共有できるような段階ではなかった。結局は「地道に」活動している人が中心の世界になり、「理念」のないエコットが作られた。

その当時に「理念」を考えた時よりも、私自身はパワーアップしています。この混沌とした社会を見る眼と循環型構造を解釈する方法論を得ています。それを「サファイア循環」というコンセプトでまとめています。合わせて、当時よりも社会の矛盾が拡大し、問題が現実的なものになっているので、本、テレビ、人からさまざまな情報が集まっています。

サファイア循環から考えると、インタープリターに「理念」を求めるのは間違っています。インタープリターができるのは、ローカルの立場でのボランティア活動を通じて、市民を勇気づけることと市役所に仕掛けを変えてくれるように要求することです。つまり、行動することです。

「理念」はそれ以前の考えることです。市民(ローカル)が知恵を出して、市役所(グローバル)に対して、要求して、仕掛けを作り出す部分です。グローバルがローカルを支援する時の受け口となり、市民を孤立させないというミッションを背負うことです。ファシリテーションを前提にして作り上げる部分です。

まだまだ、「理念」が言葉になっていません。これを作り出します。
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