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「壊れていないなら、修復するな」は本当に有効?

未唯へ。本は色々なヒントを教えてくれます。その中には、自分がやっていることへの「問いかけ」もあります。

『ソリューション・フォーカス』336.2ハシという本から「問いかけ」がありました。ソリューション・フォーカスというのは、「3つの原則」にしたがって考えることで、問題は自然と解決の方向へ向かっていくというものです。

「3つの原則」
 ①壊れていないなら、修復するな(うまくいっていることを変更するな)
 ②一度やってうまくいったなら、またそれをせよ
 ③うまくいっていないのであれば、何か違うことをせよ

その中で、“①壊れていないなら、修復するな”として、以下の例を挙げていました。

中小企業のY社長は、新しいことが好きです。会社の情報化やネットワーク化にも早くから取り組んでいます。ITペンダーの言われるがままに、次々と新しいシステムを導入してきました。
 「紙を無駄に使うな。これからはペーパーレスだ」「今度、グループウェアを導入したから、各自のスケジュールを入れて、皆で共有しろ」「通達を壁に貼り出すとオフィスが汚くなるのでやめる。これからは、パソコンの掲示板を見るように」「会議の時間は無駄だ。パソコンでディスカッションやチャットができるようにしたので、それを使って効率的に仕事をしろ」

ひとつひとつの指示は間違っていないのですが、新しいシステムが入るたびに現場は混乱します。
 「また新しいソフトの使い方を覚えないといけないな。そのたびに残業が増えるんだよな」「通達を紙で貼り出してくれると、パッと見てすぐわかるのに、いちいちパソコン見ないといけないから不便だよ」「会議があったから、普段顔を合わせない人とも顔を合わせて話ができたのに、最近会議が少なくて、他の部署の人と疎遠になってきたな」

何となく、ポータルに対する販売店店舗での反応を聞いている感じです。ポイントは「うまくいっている」という言葉です。現場が自分達の感覚で「うまくいっている」だけではダメなのです。本社からの指示待ちに慣れてしまっていると、「紙」のが便利です。店舗から知恵を出すためには、双方向のコミュニケーションが必要になります。「うまくいっている」が変化します。

お客様とか、本社とか、メーカーとの循環の中にある店舗を考えていけるようにしたいのです。
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