歴代誌第一 2章21−41節
当地では、イースターでの人の出を抑えるためにいわゆる「ハードロックダウン」を行うと発表し、従来の休日に当たる受難日(4月2日)、イースターの二日間(4月4―5日)に4月1日と3日を加えて、五連休にすると発表しましたが、翌日連邦政府のメルケル首相は休日を二日加えることを撤回すると発表し、謝罪しました。各方面からの強い反発があっての撤回のようです。改めて政治的リーダーのために祈ることの必要をおぼえています。
2章前半は、ユダの孫ヘツロンの系図のうち、ダビデに通じる人の名前が記されていましたが、中盤は、それ以外の人の名前を記します。きのうは歴代誌の焦点はダビデにあると書きましたが、それならば、他はいわゆる「傍系」として簡略化、あるいは省略してもよいのでは…と考えるのですが、そうはしません。
ずっと人の名前をたどっていき、41節にエリシャマという人名にたどり着きます。私が普段読んでいる「新改訳2017」の欄外の注には、「Ⅱ列王25:25」とあります。エリシャマという名前は聖書に多いので別人である可能性もあります。しかし、注記の列王記第二 25章25節を開いてみると、そこにあるエリシャマは王族の一人であり、バビロンがエルサレムを治めるために置いたゲダルヤを殺害したイシュマエルの祖父に当たります。そうだとしたら、この系図を聞いていた人々は大きな関心を払ったことでしょう。
ここに登場する人々の名前は、大多数が聖書の他の箇所には出てきません。印象に残らないのは仕方がないと思います。しかし、神はこれら一人ひとりの名前を記しておられるのです。私たちが誰に目を留めるのか、神はだれに目を留めるのか、視野の違いをおぼえます。