歴代誌第一 1章29―54節
月曜日、「みことばの光」を執筆している方々の講習会がありました。オンライン時代ならではの集まり。良い時間を共有できました。
1章後半は、アブラハムの子どもたちの名前が記されます。はじめはイシュマエル、そして妻サラの亡き後妻となったケトラの子どもたちの名が記されています。マタイの福音書1章で「アブラハムの子孫、ダビデの子孫、イエス・キリストの系図」で始まる系図には、「アブラハムがイサクを生み、イサクがヤコブを生み…」とあり、傍系といえるイシュマエルやケトラの子どもたち、またイサクの子エサウの名はありません。
しかし、歴代誌はそのようなことはしません。イシュマエルの子どもたち、ケトラの子どもたち、そしてエサウの子どもたち、さらには、エサウの子孫であるエドムにいたセイルの子どもたちの名前も記されています。そして、最も多くを占めるのはエサウの子孫であるエドムのこと。
カナンに定住したイスラエルは、多くの周辺諸国と摩擦や争いを繰り返してきました。イサクの子エサウの子孫エドムともそうでした。イスラエルかエドムのどちらを好むかという問いかけはどうかとも思うのですが、聖書を読んでいる人の多くは、イスラエルに肩入れしたくなるかもしれません。
けれどもここで神は、イシュマエルの子どもたちやエサウの子どもたちの名をここに記させています。それは、神が彼らを覚えておられるということです。私の関心は誰に、どこに向けられているのだろうかと、考えます。