ペテロの手紙第二 2章
日本にいる家族と連絡を取り合っていますが、互いのあいさつは「そっちは大丈夫?」です。それぞれが新型コロナウィルスの報じられる情報を元に「相手はたいへんだ!」と思っているのがわかります。
まもなくこの世を去るのが遠くないと悟ったペテロによる、諸教会への励ましのことばが続きます。ここにあるのは、教会を荒らしやがては滅ぼす偽教師の出現です。彼らはひそかに異端を持ち込みます。そして、主を否定します。特に、主イエスが神である人であることを否定する教えを教会に持ち込みます。
彼らの影響を受けた信仰者は食い物にされ、その生活は放縦に流れてしまいます。結局のところ、偽教師のねらいは、信仰者を主イエスから自分のほうへと引き寄せることにあります。偽教師はペテロがこの手紙を書いた時から今まで、ずっとあり続けます。
ペテロは旧約聖書の例を挙げて、偽教師は必ず神のさばきによって滅ぼされると明言します。
心に留めたのは、ペテロがロトを正しい人と見ていただけでなく、「不法な行いを見聞きして、日々その正しい心を痛めていた」と書いていることです。ロトはアブラハムと比較されてどちらかというと信仰に徹底しないなどと考えられるのですが、ここではそうではありません。自分が選んだ道とはいえ、ロトは罪の誘惑にさらされる中で悩みの中にいました。神はそのことを心に留めておられるのです。
一面的な見方で人を評価し持ち上げたり蔑んだりすることの危うさを、ここからも知らされます。