みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

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2024年04月01日 | マタイの福音書

マタイの福音書 28章11−20節

 きょうから4月。一足先に昨日のイースターから夏時間に変わりました。日本との時差が7時間と1時間短くなりました。電波時計の調整がいつなのか、スマホの調整がいつなのか興味があったのですが、スマホは一足先に1時間進んでいました。

 昨日のイースターをどのように迎えられましたか。1月から読み進めてきた「マタイの福音書」は本日が最後。特に受難週には、主イエスの十字架への道の傍をゆっくり歩いた感じがしました。

 イエス復活の知らせは、神に選ばれた女性たちによって急いで弟子たちに届けられました。しかし、マタイの福音書は、その報告を弟子たちがどのように聞いたのかについてはまったく触れていません。イエスが「わたしの兄弟たちに、ガリラヤに行くように言いなさい」と女性たちに伝えたことばを受けて、次はガリラヤでの再会の場面に移るのです。

 一方、イエスのからだが墓から消えたとの報告は、番兵たちから祭司長たちに届けられました。すると、祭司長たちは、弟子たちがイエスのからだを盗み出したと、話を捏造(ねつぞう)したのです。買収したというのですから、よほどイエスの復活を恐れていたのかが、かえって伝わってきます。

 ガリラヤの山の上で、弟子たちはイエスからいわゆる「大宣教命令」と呼ばれる命令を受けます。19節の「行って」ということばに目を留めます。彼らはここから行くのです。あらゆる国の人々をイエスの弟子とするために…。この時の弟子で終わりではなく、さらにイエスの弟子たちを、神は産み育てられます。

 最後のことばを心に刻みつつ、本福音書を読み終えます。


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