みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

モーセのことばどおりに

2024年04月11日 | 出エジプト記

出エジプト記 8章16−32節

 満開の八重桜が散り始めました。桜色が道を彩っています。

 8章後半には、主が行われるエジプトへの三つ目と四つ目のわざわいの様子が書いてあります。三つ目はブヨ、四つ目はアブの大量発生です。日本でのブヨは2−4ミリほど、アブは10−20ミリほど、と大きさが違いますが、どちらも、蚊と同じように産卵や栄養補給のために血を吸います。子どもの頃ブヨに指された患部が悪化し、手術をした後が右足にあります。

 アロンが杖で地のちりを打った時に、ちりはエジプト全土でブヨとなりました。「地のちり」ということばは数え切れない量を表す場合に使われます。主はアブラハムに、そしてヤコブに「子孫を地のちりのように」すると約束されました。しかしここでは、人や家畜を攻撃するブヨです。

 これには、蛙の時には対応できたファラオに仕える呪法師たちは何もすることができません。彼らが「神の指」だと言ったことばに目が留まります。それでもファラオの心は頑ななまま。「神の指」とのことばに、自分が神だと考えるファラオは心を堅くしたのかもしれません。

 四つ目のアブの大量発生には、ファラオはモーセとアロンとに譲歩したかのように見えます。しかし二人は応じません。主が言われたとおりのこと以外はしないとの姿勢を貫くのです。

 31節の「主はモーセのことばどおりにされた」ということばを心に留めます。それは、モーセが主のことばそのままにファラオに伝えたことを表しています。

 主のことばには力があります。


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