ネヘミヤ記 12章1−26節
水曜日のオンラインでの祈祷会で、11章を一緒に読みました。ネヘミヤ記中の人名が並ぶ読みにくい箇所です。どなたかが「黙読していると全く頭に入ってこない」と言っていましたが、そのとおり。けれども、何人かで読むといろいろなことを分かち合うことができました。「系図、読めそう」という気持になったようです。
ここにも人名が並びます。祭司やレビ人のリストです。この章の27節以降には城壁の奉献式のことが書かれていますので、ここでは、奉献式で大切な役割を果たす祭司やレビ人が、レビ部族の家系だということを明らかにしているのです。
ややこしいのは、1−9節はネヘミヤの時代の人名リストではなくて、最初に捕囚から帰還した時の祭司、レビ人のリストだということです。つまり、ネヘミヤの時代から100年近く前の祭司、レビ人の名が書かれています。
そして、10−11節には、捕囚から帰還した時の大祭司ヨシュア以降の祭司22名の名前が記されます。さらに、12−21節には帰還時の大祭司ヨシュアの子、大祭司エホヤキムの時代の祭司の名前があるのです。ちょっと細かなことになりますが、1−7節と12−21節の人名を並べますと、一人を除いて名前が符合します。
捕囚から帰還した人々の務めは、再建でした。神殿の再建、城壁の再建、そして礼拝の再建。そこにだれが携わるかは、形が整うことよりはるかに大切なこと。祭司の家系が保たれていたのは、神への礼拝を中心とする生活の大切さを伝えています。
教会のさまざまな役割を担う人々に、神の祝福を祈ります。