ネヘミヤ記 3章1−14節
ここには、城壁の再建工事の様子が描かれています。羊の門は北東端にあります。そこから反時計回りにメアのやぐら、ハナンエルのやぐら、魚の門、エシャナの門、幅広の城壁、谷の門、そして糞の門と町の北と西と南の城壁が修復されていった様子が描かれています。
目に留まるのは、多くの人々がこの工事に携わったことです。それぞれが、ネヘミヤの呼びかけに応じて、「さあ、再建に取りかかろう」として立ち上がった人々です。いや、ここを注意深く読むと、ネヘミヤの熱心ということよりはるかにまさって、神の御手がネヘミヤを初め、一人一人の上にあったからだということが分かります。
12節に、シャルムが娘たちと一緒に修復を行ったとあります。父親と娘の間にどのようなやり取りがあって彼女たちが工事に携わったかのでしょうか。家族で主に仕える麗しさをここからおぼえます。
ここを読むと、新約聖書の教会の様子を思い浮かべます。神の御手によって指導者が立てられ、その呼びかけを合図に、一人一人が持ち場に応じて奉仕する教会です。今日の「みことばの光」には、「経験や技術が足りなくても、一つになって主に身をささげるなら、誰でも用いられる」とありました。