みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

ありったけのことばで

2022年06月20日 | 雅歌

雅歌 1章

 この夏最初の熱波到来で、土日は最高気温36度。でも、日が変わる頃になると外気温は低くなり、朝はひんやりとした空気とともに目覚めることができます。月曜日には最高気温が14度も下がるとの予報が出ています。

 今日から雅歌を読みます。ある年齢までは、読んでいるとドキドキするような書でした。「雅歌のテーマは愛」と「みことばの光」の「雅歌を読む前に」の初めにあります。

 その愛は若い男女の互いに引かれ合う、相手の美しさや素晴らしさをありったけの言葉で表現することにも表れます。この書は「あの方が私に くちづけしてくださったらよいのに」から始まります。

 この書の女性が愛する相手は、多くの女性たちに愛されている存在。それがこの女性の心を騒がせます。そのような中、この女性の「私は黒いけれど美しい」ということばに目が留まります。それが彼女を尻込みさせる理由なのかもしれません。けれども女性は、愛する人といつも一緒にいたいという思いを隠しません。

 男性は、自分の黒さにしり込みする女性の美しさを、ありったけのことばで賞賛している。これがどれほど女性の心を慰め、支えることだろうか。どんなふうに自分自身のことを思っていても、私への愛を最高のことばで伝えてくれる男性は、主イエスの私たちへの姿勢をも考えさせていると読むことができます。


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