みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

神の同労者

2018年11月21日 | コリント人への手紙第二

コリント人への手紙第二 6章

 血圧の薬がなくなったので、近所のホームドクターのところに行きました。普段服用しているものなだからでしょうか。受付のところで処方せんを出してくださいました。薬局に持って行くと薬をいただけます。

 パウロの使徒としての証しが続きます。ここでは、コリントの教会に「神の恵みを無駄に受けないように」(1節)、「心を広くしてください」(13節)と勧めています。パウロとのぎくしゃくとした関係にあったコリントの教会にとって、これらの勧めは、5章の後半で述べていた「和解」ということを具体的に指しています。

 教会内に起こる課題の多くは、人と人との関係です。人のことばやふるまいに問題を感じて、互いの間にわだかまりのようなものが生じます。神のことばを聞きかじっているので、それを自分勝手に用いて相手を攻撃するようなこともあります。コリントの場合は、偽使徒がパウロについてありもしないことを言ったことがきっかけの一つでした。神との和解の福音を託されている教会が、互いの間で和解できないということが起こりうるのです。パウロは和解を勧めます。

 2節の「神とともに働く者」ということばを心に留めました。彼は、「神のために」とは書きません。ある英語の聖書は、「神の同労者として」と訳しています。神のため、福音のために働く者同士を「同労者」ということばで表しますが、ここでは「神の同労者」とパウロは書いています。大胆なことばです。そこには、神が自分のような者の同労者として一緒に働いてくださるという思いが込められています。2節はイザヤ書49章8節からの引用ですが、一緒に働いてくださる神からの助けが約束されていることばです。

 「私の心も広くしてください」と、神に願います。


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