みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

罪を犯しました。しかし…

2014年05月20日 | サムエル記第一
サムエル記第一 15章17-35節


 ここのところ、近所でガス工事が行われています。
 アスファルトを突き固める音が絶え間なく聞こえてきます。我が家は工事現場からは離れているのですが、それでも音が届きます。近くに住む方は何日かは大変だろうなと思いましたが、いちばん大変なのは工事に携わっている人なのですね。

 アマレクの聖絶の不徹底を責めるサムエルに、当初は「民が…」と言い訳をしていたサウルでしたが、「あなたが主のことばを退けたので、主もあなたを王位に退けた」とサムエルが告げたからでしょうか、「私は罪を犯しました」と告白します。それがだれに対しての告白なのだろうかということに、引っかかりを感じます。

 サウルは、自分と一緒に帰ってほしいとサムエルに懇願します。サムエルの上着のすそが裂けたというのは、サウルの強い気持ちを表しているかのようです。

 あくまでも行かないというサムエルに、再度サウルは「私は罪を犯しました」と告白します。
 「しかし」ということばが気になります。彼は、サムエルが自分と一緒に行ってくれることで長老や民の前での自分の面目を立ててほしいというのです。
 ということは、罪の告白も、サムエルを伴って民の前に立つことも、礼拝も、すべて自分の面目を立てるためなのではないか、ということになります。

 「だれの前に立っているのか」を忘れないように…。サウルの姿勢はこのことを教えています。



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