霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

完熟トマト

2006-07-26 15:01:11 | 野菜
夏本番を迎え、トマトも色づいて来た。
市場を経由して出荷されるトマトは、まだ青いうちに収穫するので、完熟トマトを収穫して店頭に並べられるのは産直ならではと思われる。

我が家のトマトもまだ数は少ないが、店頭に並べられるようになった。
EMボカシを施し無農薬栽培のトマトは味も格別なのだが、店頭に並べた時に客観的な形で「美味しさ」をアピールできないのが歯痒い。
でも、トマトは何回も繰り返し食べるものなので、我が家のトマトの味を知ったお客様に常連客となって頂いている。
今年からは「新鮮館おおまち」にも出荷するので、常連客が一気に増えることが期待できる。

数年前に、オバサンが無農薬でのトマト栽培を宣言した時、ジイチャンからは「そんな事は不可能だ」と言われた。
一般的に使用されている着果、肥大、熟期を促進するトマトトーンという植物性ホルモン剤の使用も拒否した。
トマト作りには、オバサンの意地がかかっていた。
苦労の甲斐があって初年度から評判となる美味しいトマトが収穫できたことで、その後の無農薬栽培に大きな励みとなったことは言うまでもない。



今夜は、旧友のE君が夫婦で遊びに来る。
奥様には採り立ての完熟トマトをご馳走するつもりだ。今年は長雨でやや日照不足だが、それでも他との違いを分かって貰えると思っている。
酒好きのE君は多分トマトの味は判らないと思われるので、日本酒の大吟醸を冷蔵庫に入れて準備している。
一升で間に合うかどうかがやや気掛かりだ。
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圃場見学 その3

2006-07-25 22:47:51 | 野菜
厳美の「道の駅」の産直部会で企画した「生産者の圃場見学」の二回目があった。
今回は午前中だけだったが、木工製作、茄子、ピーマン、ネギ、花等の生産現場を回った。
写真は、Aさんの茄子畑。
光と風が十分通るように畝間が1.8mと広く取ってあるのが特徴。畝間を広くしていると収穫の時も作業が楽なのだという。
流石に野菜作りのプロと言われている方の畑。縦横斜めに支柱を使いこなして茄子の幹を支えている姿は、芸術作品のようだ。
昨年は水田だった所を、今年は畑に転用している点も参考になった。
このような立派な畑を見せられると、我が家の畑はママゴトみたい思えてくる。

Aさんは、単に畑の中だけではなく、周辺の環境も光や風の通りに配慮しているようだ。
帰ってから、改めて我が家の田畑を眺めて見ると、田畑に隣接した雑木林が光や風の通りを妨げている所が多いのに気が付いた。
今日の見学で、既に沢山ある懸案事項に更に何点かが追加された。



見学者は四台の車に分乗して移動したが、オジサンは直売部長の阿部さんと一緒の車だった。阿部さんは地名に関して色々と調べるのを趣味としている。
霜後の「ソウ」は、アイヌ語で「滝」を意味するということなど、当然の如く知っており、有名な北海道の層雲峡の「ソウ」も同じだという。また、洞爺湖の「トウヤ」は湖を意味するのだという。
メジャーな層雲峡と超マイナーな「霜後」が語源を共通にしているというのは、うれしい限りだ。
これから「霜後」の地名を紹介する時には、このネタが使えそうだ。
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「パクリ」

2006-07-24 21:15:33 | 山菜
昨日、水を汲みに行った帰りに、岩手県内で一番の売上げを誇っている花巻の産直「だぁすこ」を見学して来た。
商品展示や値決め等色々と参考になる点があった。
その中で即取り入れたのが、写真のようにミズを水に入れた容器に立てて店頭に並べる方法だ。
こんなに簡単で便利なやり方を、どうして今まで思い付かなかったのか不思議でならない。

今までは野菜等と同様、籠に並べていた。しかし、この方法だと売れ残ったものは葉が萎れてしまい、翌日は販売できないような状態になってしまっていた。
茎を食用にするもので、葉が萎れても特段支障は無いのだが、どうしても外観が悪くなるとお客様も手を伸ばさなくなってしまう。
 オバサンは、手をかけて出荷したものが売れ残るのを極端に嫌がり、そこそこ需要があるにもかかわらず最近あまり出荷していなかった。
 裏の林で簡単に採れるので、最近ハマッテいる「野の花」よりずっと稼働効率の良い商品なのだが、それがネックとなっていた。

 ミズは根がついたままなので、花巻方式であればお客様が買い取るまで山に在るのとほぼ同じ鮮度を保つことができるメリットもある。

これからは廃る心配をすることなく安心して出荷できるので、花巻方式のパクリの効果は計り知れないものがある。



 オジサンがサラリーマンの頃は、パクリなどという俗な言葉は使わなかった。
格調高く「優良事例の水平展開」と呼んだ。
でもパクリの方が判り易く使い易い。
これからもどこかに出かけた時には、必ず産直をのぞき、パクリのネタ捜しをするつもりでいる。

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再び「水は常温で」

2006-07-23 21:55:13 | 生活
雨の日が続いて畑に入れないこともあり、紫波の水分神社まで水を汲みに出かけた。
前に行ったのが三月末だったので4ヶ月振りとなるが、このように長く保管できるのがこの水のスゴイところだ。
しかし、帰り車の中で汲んだばかりの新鮮な水を飲んだら、流石に格別の美味しさだった。
水も鮮度が命のようだ。

 この水を常温で飲んでいることを以前紹介したが、あまり賛同する方は居なかった。
ところが、先日、女優の十朱幸代が水を常温で利用していることを知った。
とおの昔に還暦を過ぎていながら、未だに若さと美貌とお色気を失わない大女優が、常温利用の同士だったので、オジサンはルンルン気分となった。
そういえば、十朱幸代とは星座と血液型(射手座のO型)まで一緒だから、波長が合うのも当然かも、と鼻の下を更に長くしたのであります。

 蛇足ながら、我が家の下宿人(長女)も今年から常温利用の仲間入りをし、水を入れたペットボトルを出勤時の必携品としている。



午後の5時過ぎに、明日出荷する「野の花」を仕入れに軽トラで近所の山に向かったら、道の脇で見事な花を咲かせている山百合に出くわした。
オバサンとオジサンは、旅先で偶然リリィーちゃんに逢った寅さんみたいに感動し、しばし見入ってしまいました。

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熟年起農塾開講

2006-07-22 18:49:18 | 生活
「熟年起農塾」が今日から始まった。この塾は,県や市それにJAが支援し、担い手不足に悩む農業に団塊の世代を活用する目的で開催しているとのこと。
農業一年生のオジサンは乏しい見識を少しでも広げたいと考え、新聞で塾生募集の記事を見て直ぐに申込んでいた。

初回の今日は、昨年、家、農地、機械等何も無い状態の花泉に仙台から移り住み、茄子の栽培に挑戦し素晴らしい実績をあげられた菅原恒郎さんのお話しだった。
お話しのタイトルも奮っていて「無から、なんとかなるさの冒険物語」。
まずは、脱サラでゼロからスタートした菅原さんの勇気に心から敬意を表したい。
当然初年度は赤字だったそうだが、そんな結果よりも、菅原さんが紹介した「行動規範」が素晴らしかった。
・ いい加減な心「やること多くして、それに潰されないように」
・ そんなもんだと思う(と気がらくになる)「夏は暑いもんだ、子供は泣くもんだ」
農業を経験した者だけが言えるこのコメント、同じ脱サラ組のオジサンにはよ~く理解できる。
置かれている環境は異なるものの、同じような志しを持って取り組んでいる仲間が居ることを知り、大いに心強く思った。

塾は12月までに5回に分けて開催されるが、次回以降にも期待したい。



写真は、今朝産直に他の野の花と一緒に出荷した「アキノキリンソウ」。
「塾」が終わった後の帰宅途中に「新鮮館おおまち」と厳美の「道の駅」に立ち寄り、気になる花の売れ行き確認した。
野菜は売れていたが、花は「一勝一敗」というところだった。今日の天気を考えれば十分な成果と言える。
コメント (2)
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