二頭いる肉牛繁殖用の牛が揃って臨月を迎えていた。
昨夜、その内の一頭から子牛が誕生した。
無事に出産できたこと、また市場で高く売れるオスの子牛だったことで二重の喜びとなった。
日頃、牛の世話はジィチャンと息子がしているが、その二人に途中からバァチャンも加わって、出産から子牛が母乳を飲み終わるまでずっと見守っていた。
なかなかオッパイを飲もうとせず観衆をヤキモキさせたようだが、飲み始めたらオッパイが空になるまで勢いよく飲んだという。
後で息子が、酒の味を50歳過ぎに知ってから大酒呑みとなった曽祖父の名を子牛に付けようと提案した。
それを言うなら、小さい時に殆んどご飯を食べず、今は大メシ食らいの息子の名前にすべき、とオジサンは思った。
牛の名前は登録し、売買されても付いて回るので、いつもJAの専門家に名付け親になってもらっている。
今回もジィチャンはそれを踏襲するつもりでいる。
この子牛は10カ月間大切に育てた後に、市場の競りにかけられる。
その時の市場価格にも影響受けるが、体格、色艶等により結構な金額の差となって現れる。
ジィチャンの一番の楽しみは、高く売れる子牛を育てることだ。
「♪子牛が生まれた~ ことのほかには~ なんにも変わりはないけれど~」
この歌は「案山子」の一節かと思って確認してみたら違っていた。
『♪手紙が無理なら 電話でもいい 「金頼む」の一言でもいい
お前の帰りを 待ちわびる おふくろに聴かせてやってくれ・・・・・・』
(この歌はさだまさしが22歳の時の作品だというが、その感性に脱帽だ。)
オバサンは九州で働いている娘の事を思いながら、時々この歌を口ずさんでいる。
昨夜、その内の一頭から子牛が誕生した。
無事に出産できたこと、また市場で高く売れるオスの子牛だったことで二重の喜びとなった。
日頃、牛の世話はジィチャンと息子がしているが、その二人に途中からバァチャンも加わって、出産から子牛が母乳を飲み終わるまでずっと見守っていた。
なかなかオッパイを飲もうとせず観衆をヤキモキさせたようだが、飲み始めたらオッパイが空になるまで勢いよく飲んだという。
後で息子が、酒の味を50歳過ぎに知ってから大酒呑みとなった曽祖父の名を子牛に付けようと提案した。
それを言うなら、小さい時に殆んどご飯を食べず、今は大メシ食らいの息子の名前にすべき、とオジサンは思った。
牛の名前は登録し、売買されても付いて回るので、いつもJAの専門家に名付け親になってもらっている。
今回もジィチャンはそれを踏襲するつもりでいる。
この子牛は10カ月間大切に育てた後に、市場の競りにかけられる。
その時の市場価格にも影響受けるが、体格、色艶等により結構な金額の差となって現れる。
ジィチャンの一番の楽しみは、高く売れる子牛を育てることだ。
「♪子牛が生まれた~ ことのほかには~ なんにも変わりはないけれど~」
この歌は「案山子」の一節かと思って確認してみたら違っていた。
『♪手紙が無理なら 電話でもいい 「金頼む」の一言でもいい
お前の帰りを 待ちわびる おふくろに聴かせてやってくれ・・・・・・』
(この歌はさだまさしが22歳の時の作品だというが、その感性に脱帽だ。)
オバサンは九州で働いている娘の事を思いながら、時々この歌を口ずさんでいる。