ジイチャンは88歳で亡くなる一年前に免許証を返納したが、市から支給
されたタクシー券は殆ど使うチャンスは無かった。
免許証返納と同時に長年愛用していたマイカーは廃車としたが、それまで
は農業者年金のかなりの部分を車の修理費に充てていた。
僅かな傷やヘコミも直ぐに修復するほど愛車精神が旺盛だった。
狭い道での無理な運転による脱輪や衝突も多かったが、一番多かったのは
バックでの事故だった。
後に停まっていた車に衝突したり、片道一車線の広い市道でUターンを試み
後輪二つを側溝に落とし前輪が浮き上がって動けなくなったこともあった。
また、庭で大きなザルに干していたウメボシを砂利の上に落としてダメにし
たこともあった。
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呆れながらも「いずれ自分も通る道」と覚悟していたが、60代後半から
農道等でバックする際に脱輪することが多くなって驚いた。
そして、勘で運転するのをやめて道の中心部と軽トラ荷台の中心部を完全に
一致させる運転に改めるようにした。