霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
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有機農法

2022-10-31 21:19:11 | 
  有機農法に取り組む意識は特に無かったが、農薬は極力使用しないよう
努めている。
 その例外としては、田植え直後の除草剤散布、トウモロコシの害虫防除、
赤カビ防除が義務付けれられている小麦がある。

 野菜作りに関しては、当初虫の被害が多く「無農薬栽培は無理ではないか」
悩んだ時期もあったが試行錯誤を繰り返し、何とか数年で軌道に乗せる
ことが可能となった。




 毎日新聞「余録」(2022.10.24)が、有機農業に取り組む農家を紹介していた。

 農薬や化学肥料に頼らない有機農業が盛んな埼玉県小川町に仲澤康治さんが
移り住んだのは28歳の時だ。衝撃を受けた福島第1原発事故の翌年である。
 故郷の茨城県で有機栽培の野菜を売る会社に勤めていたが、「持続可能な
循環型社会を目指したい」と就農を決意した▲先駆者として海外でも知られた
金子美登(よしのり)さんの下で学び、独立した。緑豊かな秩父の山に囲まれ
た田畑で、落ち葉や牛ふんなどを発酵させた堆肥(たいひ)をまく。
 収穫したニンジンやサツマイモはとびきり甘く、枝豆や小松菜の風味は格別
だ▲耕作に汗を流す日々は充実している。一方、一人でこなすのは予想以上に
大変だった。夏は草刈りなどに追われ、体調を崩すこともあった。猛暑や大雨
の被害にも悩まされた▲支えとなっているのは地域のつながりだ。
 知的障害があり、グループホームに入居する人たちが農作業の応援に来てく
れるようになった。食事に野菜を提供すると、「おいしい」と喜ばれた。自然
の恵みも大きい。輸入の化学肥料を使う農家は円安による価格高騰に苦しんで
いるが、堆肥はそうした心配がない▲ただ有機農業が全国の農地に占める比率
は1%にも満たない。
 政府が原発推進に回帰していることにも危うさを感じる。先月死去した金子
さんの教えを生かし、地道に実践を積み重ねていくしかない▲2年前からは都
会の人も対象にした稲作の体験教室を開いている。里山のふもとに舞うホタル
をもっと増やし、自然の素晴らしさを分かち合うことが目標だ
コメント (2)
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