周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

5月10―16日

2020年05月17日 | 日記・エッセイ・コラム

4月のはじめ、下関方面へ用事で行った帰りに立ち寄った角島。この大橋を渡ってしばらく走ると『島のパン/たまや』がある。美味しいパンは島の人気。島外からのお客も多い。営業日は水~金。場所はネットで調べてください。さあ、ここまで宣伝してやったんやから、いつか広瀬夫妻はパンをドッサリ手土産に周防に現れるはず。

 

5/10(日) 久しぶりに礼拝出席が一桁となった。コロナの影響であることは言うまでもない。人がたくさん集まる教会ほどリスクが大きいのは当然。小さな教会はリスクが少ないのも当然。うちもそのひとつ。ところで、普段4~5人の教会が「規模を縮小して礼拝しています」という報告を聞いた。冗談で言っているのなら座布団一枚。真面目な行動ならば涙がちょちょ切れる。

 

11(月) 妻が虫垂炎の再発で土曜日から入院している。世間がこんな状況ゆえ、面会が出来ない。「鬼の居ぬ間に洗濯」という言葉があるが、恥ずかしながら僕は最近まで衣服を洗濯することだとばかり思っていた。もう昔の話ですが、妻が実家に帰っている間に大量の洗濯をして多くの服を縮ませてしまい、鬼のような形相で怒らせた経験があったので余計に勘違いをしていた。

 

12(火) 愛隣幼児学園の礼拝へ。いつもよりやや少ないが、それでもたくさんの子供たちが元気に登園していた。そんな子供たちに話しをしていると三歳児がひとり、こっくりこっくり舟を漕ぎ出した。先生が起こす。でもこっくりは止まらない。先生、その責任は僕にあります。いくらこういう時期とは言え、コロナの話しなんて子供が興味を持つはずがありませんからね。

 

13(水) 益田の『ねむの家』の松本施設長から書類が届き、その中に「今年は大丈夫そうですよ」とのメモ書きが同封されていた。イカ釣り情報である。楽しみや。去年は全くの不漁やったからな。しかも船酔いでゲロってしまったし。もしも人間様が自粛をしている間にイカさんが勢いを回復させたとしたら・・・。人間以外の生き物は全てコロナに感謝していることやろな。

 

14(木) 鬼・・・じゃなくて、妻が昨日退院した。留守中、服の洗濯も、命の洗濯もしなかった。そもそも命の洗濯の仕方が今いち分かっていない。僕がやったことと言えば、教会の玄関に営巣しているツバメをうちの猫が狙っているので、それを「こら!」と追い払うことだけ。大してこの世の役に立たない牧師ゆえ、せめて人間を信頼して巣を作るツバメの期待に応えねばなるまい。

 

15(金) 高校生に『新世紀エヴァンゲリオン』の宿題を出したまではええが、実は出した本人があまりよく『エヴァ』を理解していない。そこで僕も6冊ほど本を買って猛勉強中。この机に向かう姿が50年前にあったら人生変わってたやろなあ。少なくとも牧師になんぞならず、今頃は豪邸に住み、外車に乗って、鹿鳴館で夜毎踊って・・・。妄想に病んで、夢は枯野をかけ廻る。

 

16(土) 見知らぬ地方の古い教会に行った夢を見た。集会があるらしく人が集まって来た(なぜか白髪の福島義人牧師の姿まであった)。これからベートーベンを聴くという。会堂の隅々に段ボールで作ったスピーカー。しかし流れてきたのは下手なバンドのライブ。こっそり帰りかけると参加費を三千円も取られた。きっと「教会に安易に足を踏み入れるな!」というお告げや。