2010年3月18日(木)
四国遍路前半第28日
=前半の区切り43番明石寺へ=
5時30分に起床、6時朝食、民宿とうべやを6時48分に出発する。今朝も快晴
で冷え込んだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/b9/79a7330e190b8e35d7abd5c872286273.jpg)
工事中の四国横断自動車道のそばから、歯長峠(はながとうげ)への上りが始
まる。ウグイスのさえずりを聞きながら、石敷きの道からヒノキ林に入る。
県道31号の延長なのか、前回は気づかなかった車道が出来ていた。その車道
を進む標識もあるが、前回も通った林間の遍路道へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/76/8f579a3086df3c9375e68559416c4042.jpg)
車道からの上り口に東屋があった。緩やかな上りの後、200mほどの急登には、
くさりがついている。上がりきれば傾斜は緩み、送電線鉄塔のある歯長峠に着く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/71/e33581a703da1a9856541b75dee7775b.jpg)
ブロック積みの小屋に、数体のお地蔵さんが祭られていた。樹間から、西側の海
が望まれる。
すぐ先から林間をどんどん下って行くと、四国横断自動車道の横に出た。車道を
少しで、歯長地蔵が小さいお堂に祭られている。そばに東屋があったので小休止
した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/cd/cd8ab33d89a9ef46072659cd751a98b6.jpg)
いつの間にか雲が広がり、風が少し冷たい。遍路道は、肱川の橋からは県道29
号に入るのだが、一つ先の橋まで、車の少ない手前の左岸の旧道を進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/00/6ebe9f725d23b0f2aac0a0f105451744.jpg)
県道に出てすぐ、番外霊場の導引(みちびき)大師堂があったので参拝。皆田(か
いだ)の民家には、早くもシャクナゲが花を開く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/d8/911a6fd081e92ff15ac24415d5a88311.jpg)
県道を左に分け、松山自動車道の西予宇和ICの下を通過し、自動車道の下を
2度くぐる。
自動車道の東に出てから再度くぐるので、この辺りは遍路地図とよく対比しない
と分かりにくい。正面高台に、愛媛県立歴史文化博物館が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/40/df8c652fded85bad219d4ea73acf5721.jpg)
明石(あげいし)の家並みに入り、カシなどの常緑樹林の下に、43番明石寺(め
いせきじ)の奥の院、白王権現(はくおうごんげん)の小さなほこらが祭られていた。
山ろくの真っ直ぐの参道を緩やかに上がり、43番明石寺門前へ。まず、遍路地
図に記された遍路用品店、常楽苑で、昨日飛ばされた菅笠のビニールカバーを求
める。これで雨になっても安心だ。
43番明石寺は、木々に囲まれた静かなたたずまい。前半の区切りとなるこの寺
まで、腰痛に悩まされはしたが無事歩けたことに感謝する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/ea/8d30f0104dcc3acd6da7ba4b2b70094f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/c1/1a94e02da7942cb0734cb644e86a0693.jpg)
境内の1本のソメイヨシノが満開。歩き遍路や車遍路の人が、何組か出入りして
いた。
西側の針葉樹林を上がり、小さい峠を下って卯之町の古い家並みへ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/36/6ab290ac754dd35e8b676d64810f1c4b.jpg)
国の伝統的建造物群保存地区に指定された家並みには、著名人が泊まったとい
う松屋旅館↓もある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/9d/44e06182a45756e8579e36169adc4488.jpg)
次の角を下って国道56号に出て、宇和郵便局で最後の資金補充をする。真ん中
の通りに入り、中華店で昼食をした。旧道に戻ると、近くにある自動車学校の路上
教習車が何台も行き来する。
国道に合する手前の神社に、太いクスノキが立っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/f6/54238a5bc36f1f421b10cfdcc53c0aa9.jpg)
国道は少しで再び旧道へ。1㎞ほど進んだころ、ポチポチ雨が落ちてきたので
ザックカバーをする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/d1/c223425ed556e83c2382bf0174ac586a.jpg)
田園地帯となり、ナノハナが咲く。国道からさらに旧道に入るころ本降りとなり、
ポンチョを着用する。一時かなりの降りとなったので、ほんの少しの時間だが、駐
車場らしいところを借りて雨宿りした。
鳥坂峠(とさかとうげ)への遍路道に入り、上り口の古い東屋で休憩するうちに、
雨はほぼ上がった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/a7/b267ab623400e748c79c02d36422475c.jpg)
鳥坂番所跡↑を過ぎて林間に入り、広く緩やかな上りが続く。
林道を横断してさらに緩やかに上がり、鳥坂峠に着く。途中では、来た道が見
下ろせるところがあったが、峠では展望が得られないので、すぐに下りへ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/6f/f8541e2900e6ee8d1c9e0de356492121.jpg)
広い林道となり、林間の社、日天月天社(にってんがってんしゃ)を過ぎて下り
道が続く。前回は下った、国道の鳥坂トンネル北側への下り口に出たが、そのま
ましばらく旧国道を進む。
ナラやクヌギの丸太が、たくさん積まれたところがあり、その先にはシイタケの
ほだ木らしいのがあった。
16時ころ、今日の宿、ときわ旅館のご主人から腰痛を気づかっての「迎えに行
きましょうか」との電話があったが、もう少し下ってみますと返答する。
番外霊場の札掛(ふだかけ)大師堂に立ち寄ったが、無人の堂内はかなり荒れ
ていて痛々しい感じ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/af/7e5d09426630fcbd43d2bc782ed8f52b.jpg)
雨が上がったのでポンチョを脱いだ。
国道56号に入り、どんどんと下ったが、このペースでは宿に着くのが18時ころ
となりそう。北只郵便局で待つことにして、ときわ旅館に電話し、迎えに来ていた
だくようお願いする。お陰でときわ旅館には17時30分過ぎに着いた。
夕食は18時から、ひな壇が飾られ、掘りごたつのある大広間で。今日の宿泊
者は、何泊か一緒の西宮のMさんと、ほかに男性3人、女性1人。
手の込んだ美味しい料理をいただきながら、遍路道のことや遍路宿の良否など
の情報交換をする。
食べ終えたころに若ご主人も加わり、20時近くまでさらに話が弾み、私にとっ
て前半最後の夜は、充実したひとときとなった。
若主人Fさんも、昨年冬、番外霊場を含めた108の霊場を一人で歩いて回った
とか。カチカチの雪のところも多かったとのことだった。
【コースタイム】民宿とうべや6:48ー遍路道上り口7:18ー歯長峠7:45~55ー
歯長地蔵8.38~43ー導引大師8:58~9:00ー県道手前の東屋9:27~32ー43番
明石寺10:21~11:00ーJR卯之町駅近い中華店(昼食)11:40~12:13ー大クス
のある神社12:37ー宇和加茂局手前の信号13:12ー宇和町瀬戸(ポンチョ着用)
13:33~38ー鳥坂峠上り口東屋14:40~50ー鳥坂峠15:21ー札掛大師堂16:21~
25ー札掛ポケットパーク16:35~45ー北只郵便局17:10~=迎えの自動車=ときわ
旅館17:30過ぎ
(天気 晴曇雨後晴、距離 25㎞、歩行地 宇和島市、西予(せいよ)市、
大洲(おおず)市、歩数 49,700、遍路地図 52-1、52-2、54-1図)
四国遍路前半第28日
=前半の区切り43番明石寺へ=
5時30分に起床、6時朝食、民宿とうべやを6時48分に出発する。今朝も快晴
で冷え込んだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/b9/79a7330e190b8e35d7abd5c872286273.jpg)
工事中の四国横断自動車道のそばから、歯長峠(はながとうげ)への上りが始
まる。ウグイスのさえずりを聞きながら、石敷きの道からヒノキ林に入る。
県道31号の延長なのか、前回は気づかなかった車道が出来ていた。その車道
を進む標識もあるが、前回も通った林間の遍路道へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/76/8f579a3086df3c9375e68559416c4042.jpg)
車道からの上り口に東屋があった。緩やかな上りの後、200mほどの急登には、
くさりがついている。上がりきれば傾斜は緩み、送電線鉄塔のある歯長峠に着く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/71/e33581a703da1a9856541b75dee7775b.jpg)
ブロック積みの小屋に、数体のお地蔵さんが祭られていた。樹間から、西側の海
が望まれる。
すぐ先から林間をどんどん下って行くと、四国横断自動車道の横に出た。車道を
少しで、歯長地蔵が小さいお堂に祭られている。そばに東屋があったので小休止
した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/cd/cd8ab33d89a9ef46072659cd751a98b6.jpg)
いつの間にか雲が広がり、風が少し冷たい。遍路道は、肱川の橋からは県道29
号に入るのだが、一つ先の橋まで、車の少ない手前の左岸の旧道を進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/00/6ebe9f725d23b0f2aac0a0f105451744.jpg)
県道に出てすぐ、番外霊場の導引(みちびき)大師堂があったので参拝。皆田(か
いだ)の民家には、早くもシャクナゲが花を開く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/d8/911a6fd081e92ff15ac24415d5a88311.jpg)
県道を左に分け、松山自動車道の西予宇和ICの下を通過し、自動車道の下を
2度くぐる。
自動車道の東に出てから再度くぐるので、この辺りは遍路地図とよく対比しない
と分かりにくい。正面高台に、愛媛県立歴史文化博物館が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/40/df8c652fded85bad219d4ea73acf5721.jpg)
明石(あげいし)の家並みに入り、カシなどの常緑樹林の下に、43番明石寺(め
いせきじ)の奥の院、白王権現(はくおうごんげん)の小さなほこらが祭られていた。
山ろくの真っ直ぐの参道を緩やかに上がり、43番明石寺門前へ。まず、遍路地
図に記された遍路用品店、常楽苑で、昨日飛ばされた菅笠のビニールカバーを求
める。これで雨になっても安心だ。
43番明石寺は、木々に囲まれた静かなたたずまい。前半の区切りとなるこの寺
まで、腰痛に悩まされはしたが無事歩けたことに感謝する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/ea/8d30f0104dcc3acd6da7ba4b2b70094f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/c1/1a94e02da7942cb0734cb644e86a0693.jpg)
境内の1本のソメイヨシノが満開。歩き遍路や車遍路の人が、何組か出入りして
いた。
西側の針葉樹林を上がり、小さい峠を下って卯之町の古い家並みへ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/36/6ab290ac754dd35e8b676d64810f1c4b.jpg)
国の伝統的建造物群保存地区に指定された家並みには、著名人が泊まったとい
う松屋旅館↓もある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/9d/44e06182a45756e8579e36169adc4488.jpg)
次の角を下って国道56号に出て、宇和郵便局で最後の資金補充をする。真ん中
の通りに入り、中華店で昼食をした。旧道に戻ると、近くにある自動車学校の路上
教習車が何台も行き来する。
国道に合する手前の神社に、太いクスノキが立っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/f6/54238a5bc36f1f421b10cfdcc53c0aa9.jpg)
国道は少しで再び旧道へ。1㎞ほど進んだころ、ポチポチ雨が落ちてきたので
ザックカバーをする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/d1/c223425ed556e83c2382bf0174ac586a.jpg)
田園地帯となり、ナノハナが咲く。国道からさらに旧道に入るころ本降りとなり、
ポンチョを着用する。一時かなりの降りとなったので、ほんの少しの時間だが、駐
車場らしいところを借りて雨宿りした。
鳥坂峠(とさかとうげ)への遍路道に入り、上り口の古い東屋で休憩するうちに、
雨はほぼ上がった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/a7/b267ab623400e748c79c02d36422475c.jpg)
鳥坂番所跡↑を過ぎて林間に入り、広く緩やかな上りが続く。
林道を横断してさらに緩やかに上がり、鳥坂峠に着く。途中では、来た道が見
下ろせるところがあったが、峠では展望が得られないので、すぐに下りへ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/6f/f8541e2900e6ee8d1c9e0de356492121.jpg)
広い林道となり、林間の社、日天月天社(にってんがってんしゃ)を過ぎて下り
道が続く。前回は下った、国道の鳥坂トンネル北側への下り口に出たが、そのま
ましばらく旧国道を進む。
ナラやクヌギの丸太が、たくさん積まれたところがあり、その先にはシイタケの
ほだ木らしいのがあった。
16時ころ、今日の宿、ときわ旅館のご主人から腰痛を気づかっての「迎えに行
きましょうか」との電話があったが、もう少し下ってみますと返答する。
番外霊場の札掛(ふだかけ)大師堂に立ち寄ったが、無人の堂内はかなり荒れ
ていて痛々しい感じ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/af/7e5d09426630fcbd43d2bc782ed8f52b.jpg)
雨が上がったのでポンチョを脱いだ。
国道56号に入り、どんどんと下ったが、このペースでは宿に着くのが18時ころ
となりそう。北只郵便局で待つことにして、ときわ旅館に電話し、迎えに来ていた
だくようお願いする。お陰でときわ旅館には17時30分過ぎに着いた。
夕食は18時から、ひな壇が飾られ、掘りごたつのある大広間で。今日の宿泊
者は、何泊か一緒の西宮のMさんと、ほかに男性3人、女性1人。
手の込んだ美味しい料理をいただきながら、遍路道のことや遍路宿の良否など
の情報交換をする。
食べ終えたころに若ご主人も加わり、20時近くまでさらに話が弾み、私にとっ
て前半最後の夜は、充実したひとときとなった。
若主人Fさんも、昨年冬、番外霊場を含めた108の霊場を一人で歩いて回った
とか。カチカチの雪のところも多かったとのことだった。
【コースタイム】民宿とうべや6:48ー遍路道上り口7:18ー歯長峠7:45~55ー
歯長地蔵8.38~43ー導引大師8:58~9:00ー県道手前の東屋9:27~32ー43番
明石寺10:21~11:00ーJR卯之町駅近い中華店(昼食)11:40~12:13ー大クス
のある神社12:37ー宇和加茂局手前の信号13:12ー宇和町瀬戸(ポンチョ着用)
13:33~38ー鳥坂峠上り口東屋14:40~50ー鳥坂峠15:21ー札掛大師堂16:21~
25ー札掛ポケットパーク16:35~45ー北只郵便局17:10~=迎えの自動車=ときわ
旅館17:30過ぎ
(天気 晴曇雨後晴、距離 25㎞、歩行地 宇和島市、西予(せいよ)市、
大洲(おおず)市、歩数 49,700、遍路地図 52-1、52-2、54-1図)