2014年12月25日(木)
東京駅開業100年から5日目の今日は、東京駅丸の内北口にある「東京ステーション
ギャラリー」で開催中の「東京駅100年の記憶」という展覧会を鑑賞しました。
この入場券は、JR東日本の「大人の休日倶楽部」で募集した招待券が当選して送られ
てきたたもの。通常の入場料は900円です。
こちら↑は、この展覧会のリーフレット。上の写真は、1911年の宮内幸太郎氏作品
「東京駅中央停車場建築」と呼ぶ写真の部分です。
東京ステーションギャラリーの入口。東京駅丸の内北口改札を出て、右手すぐのところ。
入口を入った1階は受付のあるエントランス部分とロッカールーム、それに化粧室だけ
で、展示室はエレベーターで上がった3階と2階です。
まず3階の展示室へ。展示室内は撮影禁止ですが、3階の展示室の中の木製のジオラマ
だけは撮影可能でした。これは、開業当時の1914年の東京駅とその周辺の模様。
駅周辺にはまだなんの建物も無く、北東の所に幾つかの官公庁の建物があるだけだった
ようです。
50年後の1964年の東京駅と丸の内側ビル群の模様。
東京オリンピック開催当時ですが、周辺の建物の高さは31m以内に制限されていた頃
でした。南口(左)すぐは東京中央郵便局、北口(右)を出たところは国鉄本社ビル、正
面は丸ビル(左)と新丸ビル(右)です。年配の方は記憶に残っておられることでしょう。
そして2014年、現在の超高層ビル群と、2年前に開業当時の姿に復元された東京駅。
30分ごとだったかに室内照明が暗くなり、1914年と1964年のジオラマに照明
が点灯されます。こちらは1964年当時のジオラマ。
3階の展示室ではほかに、設計した辰野金吾博士の作品集図絵、年代により変わる丸の
内の空中写真、関東大震災直後の東京駅周辺や戦後の東京駅周辺の空中写真、画家による
東京駅や周辺の建物の絵、中央停車場(東京駅)建物建築図、東京駅のトピックを告げる
新聞紙面、戦後の復旧工事中の東京駅周辺の写真などが展示され、映像上映もありました。
3階の展示を観覧後、階段を下りて2階に向かいます。天井から吊された優雅な照明。
3階から2階への階段周辺のレンガ壁はむき出しになっていて、国の重要文化財になっ
ているレンガ壁の一部が間近に見られます。
レンガが白っぽく感じられるのは、もともとは漆喰(しっくい)が塗られていたようで、
漆喰が食いつきやすいようにするため、レンガの表面には傷(削り跡)がついていました。
鉄骨も見えますが、丸の内駅舎は鉄骨煉瓦造りで、約3100トンの鉄骨が使用されて
いるとか。また、黒く見えるのは「木(もく)レンガ」で、腰壁などを固定するために、
そのネジやクギを受ける木製のレンガが1945年5月25日の空襲で焼けて、炭化した
ため黒くなっているとのことです。
途中の窓からは駅前広場が望まれます。こちらは超高層化された丸ビル周辺。
南側の、やはり超高層化された「きって」と呼ぶビルなど。左下の部分の東京中央郵便
局は、以前の姿で外壁などが残されています。
2階の展示室でも、画家による東京駅の絵画とか、ラッシュアワーの写真、東京駅を描
いた図書などの原画や雑誌の付録、東京駅で狙撃された原首相、濱口首相や新幹線開業を
告げる新聞紙面など、東京駅100年にちなむ興味ある展示がたくさんありました。
冒頭の展覧会のリーフレットの裏面にあった絵画の一部を以下に幾つか。
吉田初三郎の描いた東京駅(「東京旅行案内」1924年)
「東京駅と美人」(山川秀峰1942年)
林唯一の「少年帝都復興双六」(「日本少年」1924年1月号)
恩地孝四郎「東京駅」(「新東京百景」より、1931年)
1時間あまり観覧して2階の展示室を出ると、丸の内北口ドームを一巡できる回廊にな
っていました。
回廊から見下ろす丸の内北口1階の床面など。床にこんな模様があったとは…。
少し上、目の高さくらいにカメラを向けてみます。
見下ろした丸の内北口改札口。
大手町方面出口。大手町に職場があった頃は、現在の東京メトロ丸ノ内線の大手町駅か
ら通勤していましたが、市内出張の行き帰りなどの際にはよくこの出口を利用しました。
皇居方面への出口。
回廊を回り、1階の受付ギャララリー上部にあるミュージアムショップを通過します。
東京駅にちなむ図書や、関連の品物がたくさん並んでいました。
ギャラリーからまた階段を下って、1階に下りて行きます。この壁面も煉瓦がむき出し
になっていました。
東京ステーションギャラリーを出て、もう一度見上げる丸の内北口ドーム。
2年前復元を終えた、穏やかな彩りのドーム天井の彩り。
この後、八重洲地下街で昼食を済ませ、次の予定の銀座の伊東屋と小川町の東京都ウ
オーキング協会に歩いて回り、東京メトロ御茶ノ水駅から帰路につきました。
なお、この展覧会は2015年3月1日(日)まで開催されています。
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東京駅開業100年から5日目の今日は、東京駅丸の内北口にある「東京ステーション
ギャラリー」で開催中の「東京駅100年の記憶」という展覧会を鑑賞しました。
この入場券は、JR東日本の「大人の休日倶楽部」で募集した招待券が当選して送られ
てきたたもの。通常の入場料は900円です。
こちら↑は、この展覧会のリーフレット。上の写真は、1911年の宮内幸太郎氏作品
「東京駅中央停車場建築」と呼ぶ写真の部分です。
東京ステーションギャラリーの入口。東京駅丸の内北口改札を出て、右手すぐのところ。
入口を入った1階は受付のあるエントランス部分とロッカールーム、それに化粧室だけ
で、展示室はエレベーターで上がった3階と2階です。
まず3階の展示室へ。展示室内は撮影禁止ですが、3階の展示室の中の木製のジオラマ
だけは撮影可能でした。これは、開業当時の1914年の東京駅とその周辺の模様。
駅周辺にはまだなんの建物も無く、北東の所に幾つかの官公庁の建物があるだけだった
ようです。
50年後の1964年の東京駅と丸の内側ビル群の模様。
東京オリンピック開催当時ですが、周辺の建物の高さは31m以内に制限されていた頃
でした。南口(左)すぐは東京中央郵便局、北口(右)を出たところは国鉄本社ビル、正
面は丸ビル(左)と新丸ビル(右)です。年配の方は記憶に残っておられることでしょう。
そして2014年、現在の超高層ビル群と、2年前に開業当時の姿に復元された東京駅。
30分ごとだったかに室内照明が暗くなり、1914年と1964年のジオラマに照明
が点灯されます。こちらは1964年当時のジオラマ。
3階の展示室ではほかに、設計した辰野金吾博士の作品集図絵、年代により変わる丸の
内の空中写真、関東大震災直後の東京駅周辺や戦後の東京駅周辺の空中写真、画家による
東京駅や周辺の建物の絵、中央停車場(東京駅)建物建築図、東京駅のトピックを告げる
新聞紙面、戦後の復旧工事中の東京駅周辺の写真などが展示され、映像上映もありました。
3階の展示を観覧後、階段を下りて2階に向かいます。天井から吊された優雅な照明。
3階から2階への階段周辺のレンガ壁はむき出しになっていて、国の重要文化財になっ
ているレンガ壁の一部が間近に見られます。
レンガが白っぽく感じられるのは、もともとは漆喰(しっくい)が塗られていたようで、
漆喰が食いつきやすいようにするため、レンガの表面には傷(削り跡)がついていました。
鉄骨も見えますが、丸の内駅舎は鉄骨煉瓦造りで、約3100トンの鉄骨が使用されて
いるとか。また、黒く見えるのは「木(もく)レンガ」で、腰壁などを固定するために、
そのネジやクギを受ける木製のレンガが1945年5月25日の空襲で焼けて、炭化した
ため黒くなっているとのことです。
途中の窓からは駅前広場が望まれます。こちらは超高層化された丸ビル周辺。
南側の、やはり超高層化された「きって」と呼ぶビルなど。左下の部分の東京中央郵便
局は、以前の姿で外壁などが残されています。
2階の展示室でも、画家による東京駅の絵画とか、ラッシュアワーの写真、東京駅を描
いた図書などの原画や雑誌の付録、東京駅で狙撃された原首相、濱口首相や新幹線開業を
告げる新聞紙面など、東京駅100年にちなむ興味ある展示がたくさんありました。
冒頭の展覧会のリーフレットの裏面にあった絵画の一部を以下に幾つか。
吉田初三郎の描いた東京駅(「東京旅行案内」1924年)
「東京駅と美人」(山川秀峰1942年)
林唯一の「少年帝都復興双六」(「日本少年」1924年1月号)
恩地孝四郎「東京駅」(「新東京百景」より、1931年)
1時間あまり観覧して2階の展示室を出ると、丸の内北口ドームを一巡できる回廊にな
っていました。
回廊から見下ろす丸の内北口1階の床面など。床にこんな模様があったとは…。
少し上、目の高さくらいにカメラを向けてみます。
見下ろした丸の内北口改札口。
大手町方面出口。大手町に職場があった頃は、現在の東京メトロ丸ノ内線の大手町駅か
ら通勤していましたが、市内出張の行き帰りなどの際にはよくこの出口を利用しました。
皇居方面への出口。
回廊を回り、1階の受付ギャララリー上部にあるミュージアムショップを通過します。
東京駅にちなむ図書や、関連の品物がたくさん並んでいました。
ギャラリーからまた階段を下って、1階に下りて行きます。この壁面も煉瓦がむき出し
になっていました。
東京ステーションギャラリーを出て、もう一度見上げる丸の内北口ドーム。
2年前復元を終えた、穏やかな彩りのドーム天井の彩り。
この後、八重洲地下街で昼食を済ませ、次の予定の銀座の伊東屋と小川町の東京都ウ
オーキング協会に歩いて回り、東京メトロ御茶ノ水駅から帰路につきました。
なお、この展覧会は2015年3月1日(日)まで開催されています。
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