昨日午前の能登半島地震では、家屋の倒壊が目立ちました。
わが家は、2階の1室に本棚があり、ほかに机の回りなどに本
や雑誌、パンフレットなどがうず高く積んであり、地震が来たら
まずこの部屋がつぶれると思われます。
不要な本などを捨てようと思いながら、ずるずると時が過ぎ
ています。早急に整理しなければと、改めて感じました。
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第6日 2007年2月23日(金) 晴
54番延命寺~59番国分寺
=今治市内の社寺を巡る=
5時50分起床、6時30分朝食、宿のおばあちゃんの手作り、
ちぎり絵の飾り物をお接待いただき、7時13分にますや旅館
を出る。
天気予報では、朝のうち雨が残るとのことだったが、早く回復
して青空が見えていた。
大西駅前の、庭の広い家の屋根に、物を入れるかめが2つ
上がっている。庭の隅にあるクスノキも大きい。
国道196号に出ると、通勤の車が途切れなく続く。南の山並
みに、雨上がりのもやがかかる。気温は高めで暖かい。
大池を過ぎると車道は片側2車線になり、歩道も広くなった。
遍路道に入り、500mほどで、54番延命寺に着く。
山門の奥に二ノ門があり、本堂はその奥。大師堂は左手の
石段上にある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/c3/a8d2e2daba0faee899fdbac0c2dbf0d2.jpg)
大師堂の屋根下にあるゾウのような動物の木彫が珍しい。
コジュケイが元気になく。
境内に、越智孫兵衛の墓がある。元禄時代の庄屋で、その
頃、松山藩の農民は重税に苦しんでいたが、翁の尽力でこの
村は免下げしてもらえたため、享保17~8年(1732~3)の
大ききんの時も餓死者が出なかったという。
気温が上がったので厚手のシャツを脱ぎ、車の少ない遍路
道を東に上がる。西瀬戸自動車道を過ぎ、たくさん墓地の並ぶ
大谷霊園を上り下りして、川沿いに出る。
今治の中心街が近づき、左手の台地上に城のような建物が
目につく。吉井城城山ハイツという集合住宅らしい。
JR予讃線の高架下を抜け、南光坊と地続きの、別宮大山祗
(べっくおおやまずみ)神社に入る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/3a/e29abb3ad8a3f92417c3101cbed62747.jpg)
和銅年間(708~)の勧請で、檜皮葺(ひわだぶき)の拝殿は
天正年間(1573~92)頃のものと推定されているという。
境内には、樹齢300年以上という幹の見事なクスノキが大き
く枝を広げていた。
東側が55番南光坊、四国霊場で坊の名の寺はここだけ。
北側の新しい仁王門から入る。広い境内、大きな本堂のそば
に薬師堂、金毘羅堂があり、大師堂はその北側。芭蕉句碑や
筆塚などもある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/ae/84b1b96426712f817291d8fdc3c64526.jpg)
納経所のHさんは、埼玉県内の市名をよくご存じ。忘れたとき
のために納経帳に住所氏名の記入を勧められる。
霊場のペン画入り納経帳とその画家のことなど教えて下さり、
いろいろな方との不思議なご縁についても話された。
私が、「ブログへの投稿が不調で、市内にネットカフェがあれ
ばチェックしたい」と話したら、近くの市立図書館で、1時間まで
無料で使えると教えて下さった。
JR今治駅の南に出て、東側にあるその市立図書館へ。30分
使わせてもらい登録情報を2、3修正したが、修復できない。
歩き出しながら考え、新年にメールアドレスを変えたのに、登録
情報を変更しなかったからだと気づいた。
国道196号のスーパーで弁当を買い、遅れた時間を取り戻
そうと先を急ぐ。正午過ぎ、56番泰山寺(たいさんじ)に着いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/2b/32c683a5cc28f706b8792e17575ee654.jpg)
周囲に新しい塀を巡らしているが、山門はなく開放的。宿坊は
新しく、境内の若い紅梅、白梅が見ごろ。納経を終え、納経所
そばの机と椅子で昼食をさせてもらう。
女性の歩き遍路2人が同じ頃着き、寺を出たら男性の歩き
遍路が、そばの土産店にいた。その店で甘酒のお接待をいた
だく。
民家の間の狭い道を東に抜け、田んぼの間を進む。蒼社川
近くに、江戸時代の遍路中亡くなった無縁仏の墓が15基以上
並んでいた。
川沿いを進み、県道155号の橋を渡って東に回る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/f7/69ac6e419e678aa94a434ecbb79d14fc.jpg)
小さい流れの横の、田んぼのあぜ道を進み、57番栄福寺
に上がる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/8d/d1e7a038eca33d7d8f67cf781e9a6e93.jpg)
ここも山門がない。こぢんまりした境内で、本堂の手前に
大師堂がある。
南に向かい、犬塚池に向かって上がる。水の少ない池の西
側を進んで車道を横切り、さらに急坂の上りが続き汗をかく。
振り返ると、今治の市街や瀬戸大橋が望まれる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/35/95b95b5e9844bda5399f9023d984e405.jpg)
58番仙遊寺の山門に着く。この先も急坂なのを知っている
ので、山門そばの石碑の陰にザックを置いて上がることにした。
山門を入ると、数本のミツマタが間もなく咲き出しそう。
石段を上がって境内に入り参拝、読経。納経所は本堂内にある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/8b/7287fdad144cfd9c1763e93c7c748def.jpg)
ピンクの桜が開花を始めていた。その樹間からも今治市街が
見下ろせる。
山門に戻ると15時近い。17時までに6㎞ほど先の国分寺の
参拝を終えねばと、急ぐことにした。北西への遍路道は、若木の
松やウラジロが多い。行く手に今治市街を見下ろしながら、どん
どん下る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/ef/047eecc891d6ecc61d75fc696d7c21bd.jpg)
静かな田園地帯を2㎞あまり進み、県道156号に出て右折、
JR予讃線の踏切を渡り、ほぼ線路沿いに東に向かう。
この県道は幅が狭くて歩道がない。車のすれ違いがやっとで
歩きにくい。
寺の近くの土産店で、袋入り紅茶のお接待をいただき、16時
20分、59番国分寺に入った。
正面に本堂、右に大師堂があるが、線香台は共通。境内に
等身大の握手修行大師像が立ち、「修行大師と握手をしてお願
いして下さい。お大師様は忙しいのでお願いは一つに…」と書い
てある。
納経所で蒸しパンのお接待をいただく。
県道156号を先に向かい、予讃線に沿って東側を進む。
2.5㎞ほどで右からの国道196号に合する。片側2車線となり、
歩道にも植え込みがあり広い。
今治小松自動車道の今治湯ノ浦ICの先、道の駅今治湯ノ浦
温泉前から、海側の丘陵に上がり、17時52分、今治湯ノ浦
ハイツに入る。
前回も泊まった大きな宿泊施設。洗濯機に投入して温泉へ。
脱衣場には50人以上の脱衣棚があるが、私ひとりで広い温泉
を占有して、のびのびと汗を流す。
夕食は19時頃から大食堂で。ここも同年輩の2組のペアと私
だけ。夕食のメニューは、カキ、エビ、豆腐、白菜、キノコなどの
鍋物、小さな貝焼き、刺身、天ぷら、茶碗蒸しなど盛りだくさん。
ただ、ご飯は盛りつけだけだった。
部屋は10畳でトイレ付き、海の見える窓側に洗面所もある。
夕食後、ブログ登録情報の修正方法を、竜馬16さんにメール
して問い合わせたら、すぐにていねいな返信をいただいた。
〈コースタイム〉ますや旅館7:13ー延喜局前7:58ー54番延命寺
8:10~45ー大山祗神社9:35~40ー55番南光坊9:42~10:26ー
今治市立図書館10:38~11:12ーライフショップ11:23~30ー56番
泰山寺(昼食)12:02~44ー57番栄福寺13:27~50ー58番仙遊寺
14:27~55ー吉祥禅寺先の火の見15:23ー国道196号との交差点
15:45ー59番国分寺16:20~40ー国道196号合流点17:20ー今治
湯ノ浦ハイツ17:52
(距離 28㎞、地図(1/5万) 今治西部、今治東部、西条、
歩行地 今治市(旧大西町、今治市、玉川町)、歩数49,000)