あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

3度目の四国遍路(前編)・高知その9

2010-06-09 22:11:01 | 3度目の四国遍路
 2010年3月8日(月)
 四国遍路前半第18日 
 =37番岩本寺=

 5時15分に起床、6時に朝食をして、6時44分に民宿あわを出る。おかみさん
から朝食時に、ポンカン2つお接待いただいた。

 JR土讃線沿いに焼坂峠に向かったが、砂防ダムの工事中で、南側の林道に
大きく迂回する。

 しかし緩やかな上り道で、時間的には本来のへんろ道とほとんど変わりない。

 同宿だった千葉県の男女2人と一緒に進み、上り道の途中から私だけ先行した。
上り道の途中からの、安和の海と家並み。


 峠からの下りは、道も広く傾斜も緩やか。途中で、四国横断自動車道の工事
か所横を通過する。


 土讃線沿いに出て、墓地でひと休みした後、国道56号に入る。

 JR土佐久礼(とさくれ)駅の手前で、初めてのそえみみずへんろ道へ。久礼
川の支流を少し入ると、川沿いに遍路休憩所があった。


 地図をよく確かめずに川沿いに進んだが、国道から直進した方が近く、後から
の千葉の2人や若い大柄の男性、外人男性など、皆さんは、そのコースを進んだ
ので、私が最後尾になった。


 山道への手前に、「ヘンロ小屋31号そえみみず・酔芙蓉」が出来ていた。


 山道に上がって少しで、工事中の四国横断道の橋げた下に下ったと思ったら、
直登の急階段が500段近く続いている。

 ひとあえぎして上ったが、「そえみみず」の名のように、もっとジグザクに上がれ
る緩やかな傾斜にして欲しかった。

 高速道路づくり優先で、歩き遍路のことを考えないこのような階段の設計には、
一緒に上がった千葉県のお二人も、嘆いていた。

 もとの遍路道に入ると、緩やかな傾斜の道が林間に続いている。


 標高409mの峠と思われるところには、なぜか遍路札が幾つも下がり、建物
跡のような広場があった。


 峠からの下りも、緩やかで気持ちよい遍路道。途中、木々の切れ間から、海が
望まれた。


 県道41号に出てすぐに、国道56号の七子峠に着く。峠のドライブイン、七子
茶屋で千葉のお二人と昼食にした。


 標高287mの七子峠からは、大坂谷川沿いにかかる工事中の四国横断自動
車道などが見下ろせる。



 峠からの下りは、国道56号の東側山すそを回る遍路道に入り、田んぼと山林
の間を2㎞余り進んで国道に戻る。


 今日は2つの峠越えをしたが、やはり腰によくなかったようで、右腰をかばって
か、意識しないのだが自然に体が左傾しながら歩くようになった。

 樹齢300年という「お雪椿」のそばに、遍路休憩所があった。


 六反地(ろくたんじ)駅近くのコンビニ・スリーエフで小休止する。買い物をした
ら、ペットボトルのお茶をお接待いただいた。

 仁井田郵便局で資金補充している間に、千葉のお二人は先行する。その後か
ら、体の左傾化がさらに大きくなり、足どりも遅れ気味となる。

 それでも16時前に、まるか旅館に着き、ザックを預けて37番岩本寺に参拝に
向かう。

 今日は、前2回泊まった岩本寺宿坊に宿泊したかったのだが、90人の大団体
が入っていると断られた。岩本寺に着いたら、バスで回るその90人の団体遍路
グループが参拝を終えたところだった。


 境内には、先着の千葉のお二人、大学4年という背の高い青年、何度か会った
外人の若い男性なども参拝を終えたところ。

 途中同行した千葉県佐倉市の男性から、ご自身も腰痛で苦しんだときの経験
をもとに、腰痛を無くすためには、帰ったらストレッチ体操をして、体の柔軟性を高
めるようにと勧められた。

 17時前に宿に戻って入浴し、夕食は18時から食堂で。別の千葉のご夫妻は
3泊4日の区切り遍路で、明日は帰るとのこと。もう1組のペアは、奈良大師講
を受講後、区切り打ちを始め、やはり3泊4日ぐらいずつ回っておられるとのこと。

 大師講のYさんやMさん(ともに大和郡山市)のことはよくご存じだった。もう一
人、遍路が宿泊しているようだが、夕食は後だった。ほかに、遍路ではない女性
客も1人泊まっていた。

【コースタイム】民宿あわ6:44ー焼坂峠7:48ー国道手前の墓地8:38~50ー久礼川
 支流の休み所9:19ー標高40m点9:36~44ー標高305m点10:55~11:05ー県道
 41号へ11:53ー七子茶屋(昼食)11:58~12:30ー標高250m点(国道56号へ)
 13:12ー六反地のスリーエフ14:07~24ー仁井田局14:51~54ーまるか旅館
 15:59ー37番岩本寺16:08~35ーまるか旅館16:46

(天気 曇、距離 31㎞、歩行地 須崎市、中土佐町、四万十町、歩数 
 50,800、遍路地図 38-1、38-2図)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする