あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

「四国八十八カ所 歩き遍路のはじめ方」

2007-12-05 22:39:19 | 初めての四国遍路アドバイス
 「初めての四国遍路アドバイス」というカテゴリーを
設けて、初めて歩き遍路をする方に参考になりそう
な細かなことを紹介してきたのは、その様なことを
記した図書がなかったことからでした。

 ところが、同じような目的で出版されたガイドブック
が見つかりました。『四国八十八カ所 歩き遍路のは
じめ方』という本です。



 著者の松村博一さんは、2005年6月から歩き遍
路をはじめ、44日で結願(けちがん)しました。

 松村さんは巻頭で、「この本はこれから四国遍路の
旅に出かける、あるいは出かけたいと考えている人
に向けた準備書で、歩き遍路が揃えるべき装備と巡
拝用品、そして最低限の知識や旅を続ける上でのノ
ウハウを紹介している」と述べています。

 内容は、四国遍路の基礎知識からはじまり、出発
前の準備、用意するもの、お遍路に行ってからのこ
と、参拝の仕方、遍路中の体のトラブル、遍路のマ
ナーなど、初めて遍路をする人に参考になることが、
いろいろと盛りこまれています。

 当ブログのカテゴリー「初めての四国遍路アドバイ
ス」と合わせてご覧いただくと、かなりの疑問や不安
が解消できるのではないかと思い、紹介しました。

 A5版191頁、松村博一著、JTBパブリッシング発
行、「大人の遠足BOOKシリーズ」、本体1400円

 
 
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四国遍路の持ち物

2007-12-04 22:32:00 | 初めての四国遍路アドバイス
 初めての四国遍路アドバイス、今日は、どんな物
を持って行けばよいのか。人により、また男女により
違うとは思いますが、私の2度目の持ち物の一覧を
参考までに紹介します。

======================

(13)私の持ち物リスト(順不同)

現金(安全のため5万円以下にする)、テレホンカー
ド(携帯電話所持のためほとんど使用せず)、健康
保険証、ジパング倶楽部会員証、郵貯カード、

遍路地図及び宿泊施設一覧表コピー、5万分の1
地形図コピー、四国遍路ガイド本(必要部分のみ
切り取り)、


携帯電話(充電器)、デジタルカメラ(予備メモリ、
予備電池、充電器)、懐中電灯、方位磁石、名刺、


白衣、山谷袋(中身:納経帳、経本、線香、ローソク、
納札、さいせん袋(5円、10円、100円をあわせて数
十枚=さい銭と納経料用))、ライターとマッチ(線香
とロウソク点火用)、


予備ひも、折り畳み杖(金剛杖の代わり)、洗い替え
(下着、靴下、シャツ、ハンカチ=靴下のみ2足、ほか
は1着)、軍手、マフラー、アイマスク、

洗濯ネット、旅行用洗剤(少し)、靴防水スプレー、
ポンチョ、スパッツ、防水ズボン、ペットボトル、粉末
飲料、カロリーメイト、

ひげそり(充電器)、爪切り、絆創膏(ばんそうこう)、
絶縁テープ、敷物(野外での昼食用)、整髪料と男性
クリーム(各々フィルムケースに入れて)、


ボールペン(雨でもにじまぬもの)、水洗ペン5色(地
図にマーク用)、黒サインペン(納札記入用)、

洗面具(タオル、歯ブラシ、歯磨き、クシ)、地図ケー
ス、ウェストポーチ、ザック(45㍑)、ザックカバー、
常用薬、切符など。

 これだけでザックの重量は8~9㎏になり、途中で
不要品を2度、自宅に返送した。
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四国遍路での昼食とトイレ、宿ですること

2007-12-03 20:03:31 | 初めての四国遍路アドバイス
 初めての四国遍路を計画されている方への、参考
になりそうなことを幾つか投稿しましたが、今日は、
昼食のことや、宿ですることなどです。

======================
 
(11)四国遍路での昼食とトイレ

 四国遍路中、正午前後に食堂のある場所を通過
できる日は少ない。

 遍路地図でコンビニやスーパーなどの場所を事前
に確認したり、宿で聞くなどして、出発前に弁当を
調達する場所を決めておく。


 調達場所が無さそうな場合は、宿泊施設に予約時、
弁当を作ってもらうよう依頼する。


 自動販売機も少ないので、飲物についても同様で
ある。

 道の駅は休日があるので、昼食を予定する場合、
宿などで確認しておく。

 トイレは、遍路地図に示された数少ない公衆トイレ
以外は札所が頼り。ほかに、弁当の調達場所、鉄
道の駅や道の駅、ホームセンター、ガソリンスタンド、
平日なら公共施設などを利用させてもらう。






 昼食時や長目の休憩時には、靴も靴下も脱いで、
足を乾燥させることがマメの予防になる。そのとき
は靴敷きも出して風に当て、乾燥させる。

 足の裏や疲れたところをマッサージして、血流を
よくすることも重要である。

(12)宿でする整理と準備


 真冬でもない限り、汗をかく日が多いので、宿に
着いたらまず洗濯をする。



 たいていの宿には洗濯機があり、有料、無料、お
接待で洗ってくれる宿など、いろいろある。

 宿泊者が多いと競合になるので、早出早着を心が
ければ早めに利用出来るので、後が安心できる。


 入浴も、多くの宿では16時前後には可能なので、
早着すれば先に入れる。

 夕食前後には、翌日の行程の検討と宿の予約、
今日の行程メモの整理、翌日以降必要な納札へ
の記入など、結構時間が必要になる。

 それが済んだら、当日の疲れを翌日に残すこと
のないよう、早めの就寝を心がける。
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四国遍路・地図の見方、使い方/コースの選び方

2007-11-22 21:17:50 | 初めての四国遍路アドバイス
(9)歩いての四国遍路・地図の見方、使い方

 歩くときに見る地図は、『(5)四国遍路用の地図と
ガイドブック』で記したように、遍路地図と2.5万分
の1か5万分の1地形図の拡大コピーしたものを
使用する。

 道が分からなくなってから地図を開いたのでは、
現場確認が難しい。常時、地図を見ながら歩くよう
にして、どのくらい先に分岐があるか、目印の建物
は何かなどを認識しておけば、道に迷うことを減ら
せる。

 分岐点の多くには、へんろみち保存協力会などの
遍路標識があるので、見落とさないようにする。


 ほかの人と一緒だと、話に夢中になって標識を見
落としになりがちなので注意する。


 道路工事か所とか、似たような道路が多い市街地
や住宅地などでは、ほかの道に入りがちになる。

 分岐点では、行き過ぎを懸念して手前の分岐で入
りやすいので、距離、時間、方向、道路標識などを
勘案してよく確かめる。

 地図は北を上のままにして見るのではなく、行き先
を上にして見ると、現地との対照がしやすい。

  (進行方向の、こちら側を上にして見る)

   (手前側のこちらを下にする)

 札所や分岐、主要ポイントなどで時刻を記入して
おけば、後々でデジカメ写真との確認や、歩行記録
が容易になる。

 記入には、雨に濡れてもにじまないボールペン
(三菱uni POWER TANKなど)の、赤色を使用すれば
見やすい。

 
(10)コースの選び方

 遍路地図には、同じ区間でも国道を通過する(トン
ネルで抜けるところも)ルートと、峠越えなどの古く
からの遍路道との2コースを併記されているところが
ある。

 多くの場合、国道は近道だが歩道のないところは
車の危険にされされる。


 一方、旧道は、距離が長く時間もかかり、上り下り
もあるが、古い石仏や標識が残っていたり、峠からの
展望が得られるなど、歩く雰囲気はよい。
(注:上と下の写真の場所は同じ区間ではない)


 時間を短縮したい人は国道を、遍路の雰囲気を楽し
みたい人は旧道を選べばよい。
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四国遍路・歩行計画と宿の予約

2007-11-21 16:10:05 | 初めての四国遍路アドバイス
 初めての四国遍路アドバイス、今日から、いよいよ
遍路に出てからのことについてです。

======================

(8)歩行計画と宿の予約

 通し打ち(全札所を一気に通して歩くこと)で、出発
前に全行程表を作る人もいるが、天候や体調などの
予想外の変化もあり得る。

 とりあえず1週間程度の予定をたて、実行してペー
スがつかめたら、以後は1~2日ずつの行程計画で
十分である。

 毎日の行程は、体力に応じて翌日に疲れを残さぬ
よう、無理のない距離にする。歩き慣れていない人
は、歩き始めの1週間ほどは1日20㎞以内にして、
慣れたら少しずつ距離を伸ばして行けば、比較的楽
に歩けるだろう。

 宿は、「四国遍路ひとり歩き同行二人[地図編]」で
紹介された旅館、民宿、宿坊、ビジネスホテル、公共
の宿をはじめ、ほかにもあるので、それらの中から
選んで翌日の予定に従い予約する。


 遍路宿にも善し悪しはある。よい宿を知るには、歩
き遍路をした人に聞くのが一番。

 私が初回の遍路の際は、数日前に先行していた
知人がいたので、2~3日おきに電話して、お勧めの
宿を聞き、その後を追った。四国遍路関連のWebや
歩行記にも、よい宿の情報はあるので、参考にする
とよい。

 逆打ち(札所の順でなく逆回りで巡拝すること)の人
に、この先のお勧めの宿を教えてもらうのも一方法
である。

 気に入った遍路宿で、翌日の宿を教えてもらうのも、
ひとつの方法。前後の遍路宿同士は連絡し合ってい
るところが多く、よい宿に教えてもらった次の宿も、気
に入ったところとが多かったように思う。

 翌日の行程計画をたてる上で注意することは、歩行
距離だけでなく、標高差の大小や札所の数なども勘案
する必要がある。



 札所で参拝して納経印をもらうのに、少なくとも20
~30分を要する。シーズンで納経所が団体遍路で
混雑していると、予想外に待たされることもある。


 もう一つ重要なことは、翌々日の行程も考慮する
こと。ところにより50㎞以上、宿のない区間もある
ので、そのことを考慮せずに翌日の宿を決めると、
次の日に長距離を歩くとか、交通機関を利用するこ
とになりかねない。

 遍路宿では、朝食は6時から7時が多く、札所での
納経受付時刻7時~17時、晩秋ならば日没時刻など
も考慮して、余裕も見た1日の歩行距離を決める。

 宿の予約は、食事付きで依頼するなら出来るだけ
前日までに、遅くとも当日午前中には済ませたい。
民宿の中には日中不在で、朝晩しか連絡のとれぬ
ところもある。

 翌日の計画をする際、遍路地図で、昼食の出来る
食堂や道の駅有無、あるいは弁当の買えるコンビニ
やスーパーなどがあるかを確認し、無い場合は弁当
も宿の予約時に依頼する。


 予約時に、歩き遍路であることを伝えると、便宜を
図ってもらえる宿が多い。また、前日の宿泊地や携帯
電話番号を伝えておくと、安心してもらえる。

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四国遍路のための体力づくり

2007-11-20 17:52:57 | 初めての四国遍路アドバイス
 また数日、間が開きましたが、初めて四国遍路を
してみたいという人へのアドバイス、次は体力づくり
についてです。

=====================

(7)歩いて四国遍路をする人の体力づくり

 遍路中、普通の人は1日に20km~30kmを歩き、
中には40km以上を歩く人もいる。

 距離だけでなく、標高数100mの峠越えや高所に
ある札所への上り下りも毎日のようにある。


 歩き始めの徳島県内には、「遍路転がし」と呼ぶ標
高500mを越える峠越えが、12番焼山寺(標高700
m)と、20番鶴林寺(500m)から21番太龍寺(520
m)への道すじにあり、国道歩きでも高低差は多く、
1日中平坦地だけを歩くのはまれである。




 その上、数㎏から中には10㎏越える重いザックを
背負って何日も歩き続けるので、それに耐えうる体力
づくりが求められる。

 トレーニングとしては、予想される装備重量の荷を
背負って、アップダウンの多い道を1日に20km以上、
数日間歩き続けてみることを勧めたい。

 ウオーキング大会で歩くような平坦地ではなく、例え
ば中山道の木曽路や信濃路といった、峠越えの多い
コースを歩いてみれば、ある程度の自信と目安がつく
だろう。

 写真は、中山道木曽路、奈良井峠への登り。


 ロングウオークをしたことの無い人は、歩き始めて
1週間から10日くらいの間にマメに苦しむことがある。
それらも、このテストウオークで分かるのではないだろ
うか。

 ひざや腰を痛めるのは急な下り道なので、軽登山や
下り階段などで積極的に足を使う機会を増やすことが、
トラブル減少につながる。

 そのためには日常生活でも、階段や坂の上り下りを
トレーニングの場として活用し、駅やビルではエレベー
ターやエスカレーターは極力使わぬよう心がける。

 下の写真は、84番屋島寺付近からの東側の眺めだ
が、下に見える壇ノ浦の住宅地まで、急傾斜の遍路道
を一気に下って行く。

 雨の日などは、滑って転倒すると危険な下り道で
ある。 
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四国遍路用品以外の一般用品など

2007-11-12 19:10:23 | 初めての四国遍路アドバイス
 今日午後、所沢駅東口のビル8階の「くすのきホー
ル」というところに上がったら、富士山がよく見えまし
た。ただ真昼のガラス越しだったので、ちょっと認識し
にくいのが残念です。


 日没後には、わが家のそばの畑から、大岳山など
奥多摩の山並みが、くっきりとスカイラインをみせて
くれました。


 初めて四国遍路をする方へのアドバイス、今日は
遍路用品以外のものについての注意事項などです。

======================

(6)遍路用品以外の用品など

【雨具】 ザックごと覆うことのできるポンチョが、ザッ
クの中を濡らさずに済む。

 材質としては蒸れないものを選ぶのがよいが、実際
着用してみないとわからないので、雨の日に確かめて
おいた方がよい。

 雨傘は強風の日は使い物にならず、ポンチョと菅笠
があれば不要。豪雨の日や濡れた山道歩きもありうる
ので、ザックカバーとスパッツも必携である。

 雨の日、濡れては困る下着などを入れる、ビニール
袋も数枚用意する。

【靴】 毎日、重い荷を背負って長距離を歩くので、一番
重要な用品である。

 はき慣れた靴でないと、マメや靴ずれの出来る恐れ
がある。新調した際には、事前に20km~30kmくら
いの距離を何日か歩いてみて、足のあたるところが
ないか確認しておく。

 路面の硬い舗装路歩きが多いので、靴底の厚いもの
がよく、弾力のある厚めの靴敷きを入れるのも効果的
である。

 足先は1cm上の余裕を、横幅も十分余裕のあるもの
を選びたい。

【ザック】 後述の持ち物リストで示すように、かなりの
持ち物を背負うので、通し打ち、あるいは私のように
2度の区切り打ちだと、35~45リットルくらいの容量
のものが必要になるだろう。

 腰と胸を締めるベルト付きのものが、背負ったとき
に安定する。

【着替え】 ほとんどの遍路宿で洗濯機を使わせてもら
える(有料か無料)し、ときにはお接待で洗ってくれる
宿もあり、汗をかいても毎日洗濯するつもりなら、着替
えは1着でもよい。

 洗濯物を入れるネットも用意すれば、ほかの人と一緒
に洗えるので、時間の節約になる。

【カメラと携帯電話】 小型軽量のデジカメが便利で、年
月日や時刻も記録されるので、メモ代わりに使える。

 充電器と予備メモリー、予備電池も忘れぬこと。

 デジカメの時刻は狂いやすいものもあるで、行く前に
合わせておくこと。

 公衆電話が少くなったので、宿の予約用に携帯電話
は便利で、アラームは目覚まし時計として使える。

 ただ、山中の宿では通話圏外で使えぬ場合もある。

【現金】 ふすま1枚で鍵のない宿も多く、行程途中で
の盗難などに備え、手持ち現金は数万円以下にした
方が安全。

 必要な都度、郵便局で補充するとよい。カードを持参
すればATMや窓口で下ろせる。郵便局の場所は遍路
地図に記載されていて、1日に1カ所以上あるところが
多い。

 ただ、土日や休日は下ろせないので、週の後半には
残金の確認を怠らないこと。

 銀行は大きな都市の市街地以外には無いので、利用
しにくい。
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四国遍路用地図とガイドブック

2007-11-09 23:34:19 | 初めての四国遍路アドバイス
(5)四国遍路用の地図とガイドブック

 四国遍路に必携の地図(図書)として、へんろみち
保存協力会発行の「四国遍路ひとり歩き同行二人」
(地図編)(以下「遍路地図」という))の購入を勧める。


 遍路地図には、札所の場所、歩き遍路のルート、
札所や主要ポイントの標高、前の札所からの距離、
宿の場所、スーパーやコンビニなど昼食の調達場所、
公衆トイレ、遍路小屋(休憩所)、信号のある交差点、
郵便局、薬局、ガソリンスタンドなど、歩き遍路に必
要な情報が豊富に盛りこまれた地図と、前の札所か
らと次の札所までの距離が分かる宿泊施設一覧表
が記載されている。

 本書は、1番霊山寺など幾つかの札所の遍路用
品売り場でも購入出来るが、事前購入して、後述
するようにコピーを持参した方がよい。

 入手は、「へんろみち保存協力会」へ郵便振替で
注文するのが確実である

  郵便振替口座番号 01640-5-34780
  加入者名 へんろみち保存協力会

 料金:解説編と地図編セットで3,790円 (価格3,500
円+送料290円)。

 解説編(1,210円)だけか地図編(2,710円)だけの購入
も出来るが、初めての人はセットで注文して、解説編
で遍路の予備知識を得るよう勧める。

 振替用紙の「通信欄」には、注文内容(解説編・地
図編セット)を明記する。

 送金から商品の到着までには5日~7日かかる。

 首都圏在住の人は、東京駅八重洲口の八重洲ブッ
クセンターに行けば、地階売り場に常時在庫がある
ので、内容を確認した上で購入出来る〈下の写真〉。

(場所:下の地図の中央、緑ボタンのマーク位置)



 さらに、国土地理院の2万5千分の1か5万分の1
地形図を用意して、これもコピーを持参するのが望ま
しい。

(地形図名を知りたい方は、コメント欄にその旨ご記
入下さい)

 地形図があれば、遍路地図では分からない等高線、
集落や市街地の状況、送電線の場所などが分かり、
遍路ルート以外の迂(う)回路の検討も容易になる。

 遍路地図をそのまま歩きながら見るのはわずらわ
しいし、雨の日は濡れて破れる恐れもある。

 出発前、見開き2頁ずつコピーしておき、現地では
手に持つか地図ケースに入れて、いつでも見られる
ようにする。

 コピー費用はかさむが、カラーコピーに、それも
1.3倍以上に拡大コピーした方が見やすい。

 2万5千分の1か5万分の1地形図も、同様にカラ
ーコピーすることを勧める。これも1.3倍以上に拡大
コピーした方がよい。

 2万5千分の1地形図の方が、小さい道も記され
ていて分かりやすいが、全体の枚数が90枚を越え
るので、私は5万分の1地形図を用意した。

 コピーは、遍路道を中心にして切り、持ちやすい
ように折りたたんで持参した。

 ガイドブックは、書店で何点か見比べて選べばよい。

 私が分かりやすかったのは、(1)参考図書で示し
た中、「四国八十八か所を歩く」(山と渓谷社発行)
と、「四国八十八箇所」(るるぶ情報版)(JTBパブリ
ッシング発行だった。


 
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遍路用品の準備

2007-11-08 18:32:19 | 初めての四国遍路アドバイス
 昨日(11月7日)は、東京・銀座のホテルで、49年
前に三重県鈴鹿市の社内研修期間で1年間、同じ釜
の飯を食べた同窓生7人と、担任教官ご夫妻が集ま
った14回目の同窓会に参加したため、ブログは休載
しました。

 日本スリーデーマーチの報告が終わったので、再び
四国遍路アドバイスを続けます。

=======================

(4)遍路用品の準備

 遍路用品は、1番札所霊山寺の売店で購入する人
が多いが、菅笠(すげがさ)の補強をしたり、納札(おさ
めふだ)にあらかじめ記入するなどしておけば、1番
札所で時間をとらずに歩き出せるので、通販で事前
購入することを勧める。

 購入先は、遍路用品のWebサイトなどを利用する
とよい。主な用品の選び方などを以下に記す。

【菅笠】 晴れた日は日差しをさえぎり、雨天では雨
傘代わりになり、車道歩きでは車などに対して白衣と
ともによい標識になる。

 雨天時のためにビニールカバー付きを選ぶ。ただし、
晴天の日はカバーを外さぬと、蒸れてカビが生える。

 どの製品も、一般的に傘のひもが細い。風にあおら
れると切れやすく、強くしばるとあごが痛いので、太
めのひもに取り替えた方がよい。

 頭の接する輪の部分も、長時間かぶっていると痛く
なるので、回りを太いひもで巻いておくと衝撃が弱まる。

 輪と傘を結ぶひもが細いものもあり、これも風で切
れて分離してしまう恐れがあるので、補強しておいた
方が安心出来る。(下の写真は補強したもの)

 
【白衣(びやくえ)】 菅笠とともに車へのよい目印になる
ので、着用することを勧める。

 ふだんの衣類より大きめの方がゆったりと着られる
し、暑いときの通風にもよい。例えばふだんMサイズを
着用している人は、Lサイズを注文するとよいだろう。

 背中に「南無大師遍照金剛」と書かれているものを
着ている人が多いので、注文するときに確認する。

【金剛杖(こんごうづえ)】 弘法大師の分身あるいは
化身として大事にされ、巡礼中は「同行二人」といわ
れ、重い荷を背負っての山道の上り下りには、バラン
ス確保になくてはならにものであり、使用している人
が多い。

 ただ私は、平地では不要で、かえってじゃまになる
のではないかと考え、「新ハイキング社」で通信販売し
ていた折り畳み杖を用意し、急坂での上り下りのみに
使用した。自分ではこれでよかったと思っている。

【山谷袋(さんやぶくろ)あるいは頭陀袋(ずだぶくろ)】
 同じものだが二つの名がある。


 納経帳(のうきようちよう)、納札(おさめふだ)、経本
(きょうほん)、線香、ローソク、ライター、賽銭(さいせん)、
筆記具などを入れておくと、参拝時に容易に取り出せ
る。


 また、あめや果物など休憩時に食べたいものを入れ
ておくのもよい。外側にペットボトルや携帯電話が収容
出来ると、より使い勝手がよい。

 ただ、歩いているときには腕があたり、特に山道の
時にはうっとうしい。私は札所間の距離が長いときに
は、札所に着くまでザックにしまって歩いた。
 
【納札】 札所で参拝の時に本堂と大師堂に納めるが、
出発前とか前夜の宿で翌日以降の必要な枚数プラスα
分、住所、氏名などを記入しておけば、当日札所で記
入する時間が省ける。

【輪袈裟(わげさ) 数珠(じゆず)、鈴、経本など】
 それぞれの考えで、必要なものを用意する。

【線香、ローソク】 各札所でも販売しているが、自宅
近くのホームセンターなどで購入した方が安くて済む。
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四国遍路には幾らかかるか

2007-10-30 19:43:26 | 初めての四国遍路アドバイス
(3)四国遍路費用は幾らくらいか

 私の場合、宿泊は旅館や民宿、宿坊、ビジネスホテ
ル、公共の宿といった遍路用の宿泊施設を利用し、
食事が可能な宿は夕食、朝食とも依頼した。

 2度の遍路ともほぼ同じくらいの日程を要し、費用
もほぼ同様だった。

 費用別内訳は下記のとおり(百円以下切り捨て)。

          初 回     2回目

 宿泊費     276,700     296,600

 飲食費      33,000     33,900

 納経料・賽銭  33,500      33,800

 交通費      50,300     45,700

 その他      48,800     29,800

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

   計      442,400     439,900

 〈注〉宿泊日数は、初回44泊、2回目48泊(帰路の
    大阪市内含む)。

    宿泊費では、初回の3日間だけビールを飲んだ
    が、以後は飲まなかった。毎日アルコール類を
    飲用すると、宿泊費はその分プラスされる。
   
    
    飲食費の多くは昼食代である。    


    飲料は、自宅から水溶性の粉末飲料を用意して
    行き、宿で水に溶かして飲用したので、飲料費
    は、かなり少なめになっている。

    納経料は、1か寺で300円。88カ所だけでも
    26,400円になる。賽銭(さいせん)は、本堂と
    大師堂に10円か5円。ほかのお堂や、別格霊
    場、番外霊場、神社などの分もを含む。



    交通費は、主にJRの新幹線(東京~岡山)、
    特急の自由席をジパング割引〈通常の3割引〉
    で利用した。初回の後半往路には、東京~松山
    間の空路を、3か月前予約の超割〈11,000円〉
    を利用した。


    東京から四国への夜間急行バスを利用すれば、
    さらに割安に四国へ入れる〈四国遍路の人で、
    利用者はかなりいる〉。

    「その他」の主なものは、宿の洗濯機使用料、
    自宅への不要荷物の返送料、初回前半のひざ
    痛対処(サポータや薬代)、帰途の土産代など。
    
    
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